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日本映画史横断①
日活アクション映画の世界

Cross-section of Japan’s Cinematic Past [Part 1]
Nikkatsu Action Film
2006.8.1-9.24

2006年8月1日(火)~9月24日(日)

開催要領

主催:東京国立近代美術館フィルムセンター

開映後の入場はできません。
定員=310名(各回入替制)
発券=2階受付
料金=一般500円/高校・大学生・シニア300円/小・中学生100円
・観覧券は当日・当該回にのみ有効です。
・発券・開場は開映の30分前から行い、定員に達し次第締切となります。
・シニア(65歳以上)の方は、必ず年齢を証明できるものをご提示ください。
・障害者(付添者は原則1名まで)の方は無料です(入館の際に障害者手帳などをご提示ください)。
・発券は各回1名につき1枚のみです。

フィルムセンターは、新館オープン後の1996年から2002年にかけて、日本映画の歴史を年代順にたどり、その豊かな作品群を踏破するシリーズ企画「日本映画の発見」を開催しました。無声映画時代から1970年代に至る計7期の企画の中で、その上映作品数は413にのぼります。その実績を踏まえてこの2006年度に幕を開けるのが、ジャンルや数々のテーマに沿って、映画大国日本が生み出した遺産への多彩な切り口を提供する新シリーズ「日本映画史横断」です。

 その「日本映画史横断」の第1回として企画されたのが、特集「日活アクション映画の世界」です。1954年に製作を再開した日活撮影所は、間もなくアクション映画の量産に踏み切ってヒット作を連発し、国民的な人気を獲得した石原裕次郎と小林旭のほかにも、赤木圭一郎、和田浩治、二谷英明、宍戸錠、高橋英樹、渡哲也といった個性あふれる男性スターを、またその世界を支えた北原三枝、浅丘ルリ子、芦川いづみ、松原智恵子らの可憐なヒロインたちを送り出してきました。悪に挑む果敢なヒーロー像を引っさげて、ある時は緊張感に満ち、ある時はムーディに、またある時は荒唐無稽でコミカルな一面も見せた日活アクションは、仁侠映画のエッセンスを吸収するかと思えば、1960年代末には時代の若者風俗を取り入れ藤竜也、梶芽衣子らの新スターを生んだ「ニュー・アクション」路線を展開し、およそ15年にわたって豪快な活劇で日本人の視線をスクリーンに集めてきました。

 この特集では1956年から1971年までに製作された56本の長篇に、日活撮影所の建設記録の短篇1本を付して上映いたします。爽快な活劇群から立ちのぼる、戦後日本映画の雄々しい輝きをお楽しみください。

■(監)=監督 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術、装置 (音)=音楽 (出)=出演

■本特集には不完全なプリントが含まれています。

■記載した上映分数は、当日のものと多少異なることがあります。

■本特集の作品選定には渡辺武信氏(映画評論家)の協力を得ました。

1 日活特報 日活撮影所建設始まる(地鎮祭)(3分・35mm・白黒)
狂った果実(85分・35mm・白黒)
2 勝利者(98分・35mm・カラー)
3 鷲と鷹(115分・35mm・カラー)
4 俺は待ってるぜ(90分・35mm・白黒)
5 嵐を呼ぶ男(100分・35mm・カラー)
6 麻薬3号(95分・35mm・白黒)
7 錆びたナイフ(90分・35mm・白黒)
8 風速40米(97分・35mm・カラー)
9 完全な遊戯(93分・35mm・白黒)
10 紅の翼(93分・35mm・カラー)
11 南國土佐を後にして(78分・35mm・カラー)
12 ギターを持った渡り鳥(77分・35mm・カラー)
13 拳銃無頼帖 抜き射ちの竜(85分・35mm・カラー)
14 海から来た流れ者(82分・35mm・カラー)
15 東京の暴れん坊(79分・35mm・カラー)
16 大草原の渡り鳥(83分・35mm・カラー)
17 闘牛に賭ける男(93分・35mm・カラー)
18 俺の故郷は大西部(ウェスタン)(63分・35mm・カラー)
19 紅の拳銃(86分・35mm・カラー)
20 ろくでなし稼業(82分・35mm・カラー)
21 有難や節 あヽ有難や有難や(67分・35mm・カラー)
22 ろくでなし野郎(77分・35mm・カラー)
23 アラブの嵐(91分・35mm・カラー)
24 人間狩り(89分・35mm・白黒)
25 憎いあンちくしょう(105分・35mm・カラー)
26 花と竜(109分・35mm・カラー)
27 野獣の青春(91分・35mm・カラー)
28 夜霧のブルース(103分・35mm・カラー)
29 狼の王子(102分・35mm・カラー)
30 関東無宿(92分・35mm・カラー)
31 赤いハンカチ(98分・35mm・カラー)
32 花と怒濤(92分・35mm・カラー)
33 河内ぞろ どけち虫(102分・35mm・白黒)
34 黒い賭博師(86分・35mm・カラー)
35 刺青一代(87分・35mm・カラー)
36 二人の世界(91分・35mm・カラー)
37 東京流れ者(82分・35mm・カラー)
38 帰らざる波止場(89分・35mm・カラー)
39 拳銃(コルト)は俺のパスポート(84分・35mm・白黒)
40 殺しの烙印(91分・35mm・白黒)
41 爆弾男といわれるあいつ(91分・35mm・カラー)
42 みな殺しの拳銃(89分・35mm・カラー)
43 紅の流れ星(97分・35mm・カラー)
44 縄張(しま)はもらった(95分・35mm・カラー)
45 大幹部 無頼(97分・35mm・カラー)
46 昭和のいのち(165分・35mm・カラー)
47 女の警察(83分・35mm・カラー)
48 野獣を消せ(84分・35mm・カラー)
49 斬り込み(88分・35mm・カラー)
50 反逆のメロディー(84分・35mm・カラー)
51 野良猫ロック ワイルドジャンボ(84分・35mm・カラー)
52 新宿アウトロー ぶっ飛ばせ(86分・35mm・カラー)
53 野良猫ロック 暴走集団’71(87分・35mm・カラー)
54 関東流れ者(85分・35mm・カラー)
55 組織暴力 流血の抗争(86分・35mm・カラー)
56 八月の濡れた砂(91分・35mm・カラー)

8月18日(金)7:00pm
『二人の世界』上映終了後
ゲスト:渡辺武信氏(映画評論家)

8月31日(木)7:00pm
『ギターを持った渡り鳥』上映終了後
ゲスト:斎藤武市氏(映画監督)
    白鳥あかね(映画スクリプター)

9月9日(土)5:00pm
『闘牛に賭ける男』上映終了後
ゲスト:舛田利雄氏(映画監督)

*トークのみの入場はできません。

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The National Museum of Modern Art, Tokyo