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生誕百年特集 映画監督 成瀬巳喜男 特別企画
成瀬巳喜男シンポジウム

2005年8月20日(土) [成瀬監督の誕生日]午後2時
東京国立近代美術館フィルムセンター 大ホール(2階)

■第1部 映画上映(有料)
■第2部 トーク・セッション(無料)

フィルムセンターは、上映企画「生誕百年特集 映画監督 成瀬巳喜男」の開催を記念して、その初日であり、成瀬監督の誕生日でもある8月20日に、特別企画「成瀬巳喜男シンポジウム」を開催いたします。

寡黙な人柄で知られる成瀬監督は、派手なエピソードに彩られることもなく、撮影現場でも常に作業を淡々と進めたと言われています。ところが、その現場から生まれ出る作品には、常に人間の感情の流れがダイナミックに表現され、その“静かな現場”とは見事な対照をなしています。

このイベントでは、そうした成瀬映画の美の源泉を、現場に携わった方々のインタビューからなる記録映画の上映と、スタッフの方々のトークにより探ってゆきます。とりわけ後者では、撮影所に集い、成瀬監督と仕事をともにした方々ならではの豊かで濃密な体験談を聞くことができるでしょう。

当日から2か月以上にわたって行われる上映会ともども、多くの皆さまのご来場をお待ち申し上げます。

■第1部 映画上映(有料) 14:00~

成瀬巳喜男 記憶の現場(94分・ビデオ[Digibeta]・カラー)

成瀬監督の作品に出演した俳優の方々や、監督と現場をともにしたスタッフの方々の証言からなる長篇ドキュメンタリー。静けさの中に豊かな情感を秘めた成瀬映画の世界を、“成瀬組”に集った方々の言葉から探索します。

2005年 製作:アルボス プロデューサー:小出和子 監督:石田朝也 構成・編集:四宮鉄男 企画・撮影監督:芦澤明子 撮影:小林裕ほか 録音:古川裕志ほか 音楽:溝口肇 ナレーター:青山吉良 出演:淡島千景、草笛光子、小林桂樹、司葉子(俳優)、秋森直美(美術)、池田誠(衣裳)、石井輝男(監督)、石田勝心(監督)、金子正且(製作)、黒岩義民(編集)、小嶋眞二(照明)、小谷承靖(監督)、須川栄三(監督)、竹中和雄(美術)、伴利也(録音)、福沢康道(撮影)、三縄一郎(効果)、宮本陽弘(録音)

キャメラマン 玉井正夫(20分・ビデオ[Digibeta]・カラー) ※プレミア上映

『浮雲』をはじめ、最盛期の成瀬映画のキャメラを担当した名撮影監督・玉井正夫の世界を探るドキュメンタリーで、本シンポジウムが初上映となります。

2005年 企画制作:玉井正夫氏を記録する会 監督:佐藤央 撮影:芦澤明子 資料収集:廣瀬理恵

開映後の入場はできません。
定員=310名
発券=2階受付
料金=一般500円/高校・大学生・シニア300円/小・中学生100円
・観覧券は当日・当該回にのみ有効です。
・発券・開場は開映の30分前から行い、定員に達し次第締切となります。
・シニア(65歳以上)の方は、必ず年齢を証明できるものをご提示ください。

■第2部 トーク・セッション(無料) 16:30~

成瀬映画のスタッフであった映画人の方々をお招きし、成瀬映画の秘密に迫ります。第1部の上映作品でも聞くことのできなかったエピソードなども期待されます。

聞き手: 山根貞男(映画評論家)
ゲスト: 石井輝男(監督)
ゲストとしてご参加予定の石井輝男監督は8月12日に逝去されました。
ここに追悼の意を表するとともに、謹んでお知らせ申し上げます。
小谷承靖(監督)
福沢康道(撮影監督)
竹中和雄(美術監督)

※第1部と第2部の間に入れ替えはありません。第1部の映画をご観覧の方は、そのまま第2部もご覧いただけます。
※ゲスト等は変更されることがあります。

■企画上映

生誕百年特集 映画監督 成瀬巳喜男

2005年8月20日(土)~10月30日(日) ※月曜日、9月10日(土)休み
東京国立近代美術館フィルムセンター 大ホール(2階)
料金: 一般500円/高校・大学生・シニア300円/小・中学生100円