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Exhibition 企画・展示情報

生誕100年
川喜多かしこ展

Madame Kawakita, Her Life and Films
2008.7.25-12.26
会場

東京国立近代美術館フィルムセンター 展示室(企画展)

会期

2008年7月25日(金)~12月26日(金)
第1期 2008年7月25日(金)―9月28日(日)
第2期 2008年10月7日(火)―12月26日(金)
*展示替えを行うため、第1期と第2期とでは展示品が一部異なります。

開室時間

11:00am-6:30pm
(入場は6:00pmまで)

休室日

月曜日
また、9月29日(月)から10月6日(月)まで休室いたします。

観覧料

一般200円(100円)/大学生・シニア70円(40円)/高校生以下および18歳未満・障害者(付添者は原則1名まで)は無料
*料金は常設の「展覧会 映画遺産」の入場料を含みます。
*( )内は20名以上の団体料金です。
*学生、シニア(65歳以上)、障害者の方はそれぞれ入室の際、証明できるものをご提示ください。
*フィルムセンターの企画上映をご覧になった方は当日に限り、半券のご提示により団体料金が適用されます。
*11月2日(日)は、(「中央区まるごとミュージアム」により)入場無料。

主催

東京国立近代美術館フィルムセンター、川喜多記念映画文化財団

 日本人ほど、欧米の外にありながら長きにわたってヨーロッパ諸国の映画に親しんできた国民も少ないでしょう。それを支えたのはさまざまな外国映画の輸入・配給会社ですが、中でも比類ない地位を占めたのが、1928年に設立された東和商事映画部(のちに東和映画・東和、現在の東宝東和)です。映画を「商品」である以上に「芸術作品」として日本の観客に届けようとした東和の業績は、企業としての任務を超えて、日本の映画文化そのものの向上に貢献しました。

 この2008年は、夫である社長・川喜多長政とともに長く東和を率いた、川喜多かしこ(1908~1993)の生誕百年の節目にあたります。紫の着物でカンヌやヴェネチアなど世界の映画祭をめぐり、世界のそうそうたる映画人から崇敬された“マダム・カワキタ”は、世界と日本を映画で結びつけた、いわば日本の“映画大使”とも言える存在でしょう。外国映画の輸入だけでなく、日本映画の海外への紹介にも積極的に取り組んだ川喜多かしこは、また、映画文化を振興する専門機関の必要性を説き、東京国立近代美術館フィルムセンターや川喜多記念映画文化財団の設立にも貢献しました。

 この機会にフィルムセンターは、川喜多記念映画文化財団との共催により、同財団の所蔵する写真・ポスターやさまざまな遺品を中心にその功績を振り返る展覧会を開催し、日本でも先駆的なこの女性映画人の華やかな人生に迫ります。大ホールでの上映企画「生誕100年 川喜多かしことヨーロッパ映画の黄金時代」と併せてご来訪ください。

パリのサン・モーリス撮影所 ジャン・ルノワール監督と(1956年)
『恋多き女』撮影中。左端は川喜多和子。
パリのサン・モーリス撮影所 ジャン・ルノワール監督と(1956年)
『恋多き女』撮影中。左端は川喜多和子。

★関連企画(上映)
生誕100年 川喜多かしことヨーロッパ映画の黄金時代
2008年7月25日(金)-9月28日(日)
フィルムセンター大ホール(2階)

日程: 2008年8月23日(土)
時間: 3:40pm-

語り手:佐藤忠男氏(映画評論家)
テーマ:「川喜多かしこ―その映画人生」

日程: 2008年9月27日(土)
時間: 4:00pm-

語り手:小池晃氏(川喜多記念映画文化財団理事、元同財団事務局長)
テーマ:「東和社員の眼から見た川喜多かしこ―洋画配給の現場」

日程: 2008年10月11日(土)
時間: 3:40pm-

語り手:大場正敏氏(前フィルムセンター主幹)
テーマ:「フィルム・ライブラリーからフィルムセンターへ―川喜多かしことNFCの発展」

日程: 2008年11月15日(土)
時間: 3:50pm-

※3:30pmからを予定しておりましたが、3:50pmからに変更となりました。

語り手:岡田秀則(フィルムセンター主任研究員)
テーマ:「展示品解説―野口久光の映画ポスターを中心に」

日程: 2008年12月20日(土)
時間: 2:45pm-

語り手:岡島尚志(フィルムセンター主幹)
テーマ:「川喜多かしこ夫人と“フィルム・アーカイブ”」

※申込不要、参加無料(展示室の観覧券は必要です)。
※当日の企画上映チケットの半券をご提示いただくと、割引が適用されます。

Calendar 上映・展示カレンダー
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The National Museum of Modern Art, Tokyo