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Exhibition 企画・展示情報

赤松陽構造と映画タイトルデザインの世界

The Works of Hicozoh Akamatsu and Movie Title Design in Japan
2014.4.15-8.10
会場

東京国立近代美術館フィルムセンター 展示室(企画展)

会期

2014年4月15日(火)~8月10日(日)
*月曜日および5月27日(火)から5月29日(木)は休室です。

開室時間

11:00am-6:30pm
(入室は6:00pmまで)

休室日

月曜日

観覧料

一般210円(100円)/大学生・シニア70円(40円)/高校生以下及び18歳未満、障害者(付添者は原則1名まで)、MOMATパスポートをお持ちの方、キャンパスメンバーズは無料

*消費税増税に伴い、2014年4月1日以降、一般(個人)の観覧料を210円に改定いたします。
*料金は常設の「NFCコレクションでみる 日本映画の歴史」の入場料を含みます。
*( )内は20名以上の団体料金です。
*学生、シニア(65歳以上)、障害者、キャンパスメンバーズの方はそれぞれ入室の際、証明できるものをご提示ください。
*フィルムセンターの上映企画をご覧になった方は当日に限り、半券のご提示により団体料金が適用されます。

主催

東京国立近代美術館フィルムセンター

協力

株式会社日映美術、宮下印刷株式会社

 題名のない映画はありません。どんな映画も、題名とともに観客の記憶に刻まれてゆきます。そして、上映が始まる時、題名の文字がどのようにスクリーンに現われるかも映画の楽しみの一つでしょう。字体や大きさや色、動き方によって題字やクレジットタイトルが映画に与える効果は大きく異なりますが、それを具体的な形にし、映画の魅力を高めるのがタイトルデザインという仕事です。そのためにはデザイン力の高さだけではなく、作品世界の的確な把握、“文字を描く”ための技術的熟練、そして鋭敏なインスピレーションが求められます。
 この展覧会「赤松陽構造と映画タイトルデザインの世界」では、現代の映画タイトルデザイン界の第一人者である赤松陽構造氏の業績を紹介するとともに、無声映画時代から華やかな字体で映画を彩ってきた日本のタイトルデザインの歴史についても解説します。『東京裁判』(1983年)のタイトルで大きく注目された赤松氏は、これまで黒木和雄・北野武・黒沢清・阪本順治・周防正行監督作など400以上の作品にタイトルを提供し、現代日本映画を支えてきました。つい忘れられがちながら、常に映画の本質を担ってきた“映画文字の芸術”をお楽しみください。

赤松陽構造  あかまつ・ひこぞう
1948年、東京都中野区生まれ。1969年に急逝した父親の跡を継いで映画タイトルデザインの仕事を始めてから、現在までに400以上の作品を担当、現代日本の映画タイトルを代表するデザイナーとなる。日本タイポグラフィ協会会員。第66回毎日映画コンクール特別賞、文化庁映画賞[映画功労部門]を受賞(いずれも2012年)。

赤松氏によるタイトル
東京裁判(1983年、小林正樹監督)
東京裁判(1983年、小林正樹監督)
ゆきゆきて、神軍(1987年、原一男監督)
ゆきゆきて、神軍(1987年、原一男監督)
ウォーターボーイズ(2001年、矢口史靖監督)
ウォーターボーイズ(2001年、矢口史靖監督)
美しい夏 キリシマ(2002年、黒木和雄監督)
美しい夏 キリシマ(2002年、黒木和雄監督)
アントキノイノチ(2011年、瀬々敬久監督)
アントキノイノチ(2011年、瀬々敬久監督)
横道世之介(2013年、沖田修一監督)
横道世之介(2013年、沖田修一監督)
タイトル原画 『Dolls』(2002年、北野武監督)
タイトル原画 『Dolls』(2002年、北野武監督)

無声映画時代のタイトル
日活映画『春はまた丘へ』(1929年、長倉祐孝監督) タイトル:小栗美二
日活映画『春はまた丘へ』(1929年、長倉祐孝監督) タイトル:小栗美二
松竹映画『大学の若旦那』(1931年、清水宏監督) タイトル:藤岡秀三郎
松竹映画『大学の若旦那』(1931年、清水宏監督) タイトル:藤岡秀三郎

・映画のタイトルデザインとは
・日本の映画タイトルデザインの歴史
・赤松陽構造の映画タイトルデザイン
・赤松陽構造の仕事部屋

特別展示
赤松陽構造作品集

アルタミラピクチャーズの音楽ドキュメンタリー作品、北野武監督作品、現代日本映画の名作の数々など、編集技師・宮島竜治氏の編集による赤松氏のタイトル作品集を常時ビデオ上映します。

協力:アルタミラピクチャーズ、ツインズジャパン、オフィス北野、角川映画ほか

※申込不要、参加無料(展示室の観覧券は必要です)。
※当日の企画上映チケットの半券をご提示いただくと、割引が適用されます。

「赤松陽構造氏による自作タイトル解説」

日程: 2014年4月26日(土)
時間: 3:00pm-
場所: 展示室ロビー(7階)

映画作品の特質を、いかにタイトルとして表現するか?赤松氏が自らの代表作をタイトルデザイナーの視点から解説します。
※終了しました。

「赤松陽構造氏+阿部亙英(ひろひで)氏(編集技師)トーク」

日程: 2014年6月28日(土)
時間: 2:45pm-
場所: 小ホール(地下1階)

入場無料

『美しい夏 キリシマ』(2002年)ほか数々の作品で赤松氏と組んだ編集技師・阿部氏をお招きし、編集とタイトルデザインの密接な関係について語ります。

阿部亙英 1960年生まれ。横浜放送映画専門学校・編集コース(浦岡敬一ゼミ)で編集を学ぶ。『バトル・ロワイヤル』(2000年)、『メゾン・ド・ヒミコ』(2005年)、『西の魔女が死んだ』(2008年)など、現代日本映画を代表する編集技師のひとり。
※終了しました。

「映画タイトルデザインの歴史」

日程: 2014年8月2日(土)
時間: 3:00pm-
場所: 展示室ロビー(7階)

無声映画の時代から、タイトルは映画に欠かせない大切な要素でした。フィルムセンター研究員が、タイトルデザインを映画史の視点から解説します。

解説:岡田秀則(フィルムセンター主任研究員)、佐崎順昭(フィルムセンター客員研究員)
※終了しました。

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The National Museum of Modern Art, Tokyo