Art東京国立近代美術館
Craft&Design東京国立近代美術館工芸館
MOMAT TOP
Screening 上映・企画情報
大ホール

映画監督 増村保造

Yasuzo Masumura Retrospective
2014.6.24-8.10
2014.8.19-9.7

2014年6月24日(火)~8月10日(日)
2014年8月19日(火)~9月7日(日)

開催要領

会場=大ホール
定員=310名(各回入替制)
料金=一般520円/高校・大学生・シニア310円/小・中学生100円/障害者(付添者は原則1名まで)、キャンパスメンバーズは無料

発券=2階受付
・観覧券は当日・当該回のみ有効です。
・発券・開場は開映の30分前から行い、定員に達し次第締切ります。
・学生、シニア(65歳以上)、障害者、キャンパスメンバーズの方は、証明できるものをご提示ください。
・発券は各回1名につき1枚のみです。

★開映後の入場はできません。
★7-8月の休館日:月曜日、8月11日(月)-8月18日(月)
*8月19日(火)-8月27日(水)は展示室は休室です。



 増村保造(1924-1986)は、戦後日本映画の新世代を代表する映画監督です。大学卒業後の1947年、大映東京撮影所に助監督として入社し、その後ローマの国立映画実験センターへの留学(1952-55)、また溝口健二や市川崑作品の助監督を経て、1957年に『くちづけ』で鮮烈な監督デビューを果たし、一躍脚光を浴びます。その後も大映の専属監督として話題作を撮り続け、大映が倒産する1971年までの15年間に48本の作品を監督しました。以後はフリーとなり、勝プロダクションや大手映画会社の作品を演出する傍ら、プロデューサーの藤井浩明、脚本家の白坂依志夫と独立プロダクション「行動社」を興して重要作を撮り、9本(大映時代と合わせて生涯で計57本)の作品を監督しました。また、テレビドラマにも精力的に関わり、多くの監督・脚本作品を残しています。
 青年時代に戦中から戦後の社会的大変動を体験し、イタリア留学時に人間の美しさと強さを発見・確信した増村は、日本的情緒や雰囲気に抗い、主張し戦う強烈な自我を持った「個人」を、映画の中で生涯一貫して追い求めました。そしてそれは、性愛や資本主義、暴力といった欲望を、スピード感溢れる語り口でダイナミックに、ほとんど狂気に至るまで表現するという、日本映画においては稀有なスタイルへと結実しました。その達成は、増村の没後から30年近くが経った現在においても、変わらず輝きを放ち続けています。
 本企画は、増村保造監督作品のフィルム57本(うち1本はテレビドラマ)を一堂に集めた、大回顧特集となります。フィルムセンターの大スクリーンで、増村映画のダイナミックな魅力を是非お楽しみください。

     PDF版でもご覧いただけます →→ 「NFCカレンダー」2014年7-8月号

1 くちづけ(74分・35mm・白黒)
2 青空娘(88分・35mm・カラー)
3 暖流(94分・35mm・カラー)
4 氷壁(96分・35mm・カラー)
5 巨人と玩具(95分・35mm・カラー)
6 不敵な男(85分・35mm・白黒)
7 親不孝通り(80分・35mm・白黒)
8 最高殊勲夫人(95分・35mm・カラー)
9 氾濫(98分・35mm・カラー)
10 美貌に罪あり(87分・35mm・カラー)
11 闇を横切れ(102分・35mm・カラー)
12 女経じょきょう(100分・35mm・カラー)
13 からっ風野郎(96分・35mm・カラー)
14 足にさわった女(85分・35mm・カラー)
15 僞大学生(94分・35mm・白黒)
16 恋にいのちを(92分・35mm・白黒)
17 好色一代男(92分・35mm・カラー)
18 妻は告白する(91分・35mm・白黒)
19 うるさい妹たち(95分・35mm・白黒)
20 ただれ(88分・35mm・白黒)
21 黒の試走車テストカー(94分・35mm・白黒)
22 女の一生(93分・35mm・白黒)
23 黒の報告書(92分・35mm・白黒)
24 嘘(99分・35mm・カラー)
25 ぐれん隊純情派(93分・35mm・白黒)
26 現代インチキ物語 騙し屋(90分・35mm・白黒)
27 女の小箱・より 夫が見た(92分・35mm・カラー)
28 卍(90分・35mm・カラー)
29 黒の超特急(93分・35mm・白黒)
30 兵隊やくざ(102分・35mm・白黒)
31 清作の妻(93分・35mm・白黒)
32 刺青いれずみ(86分・35mm・カラー)
33 陸軍中野学校(95分・35mm・白黒)
34 赤い天使(95分・35mm・白黒)
35 妻二人(93分・35mm・カラー)
36 痴人の愛(92分・35mm・カラー)
37 華岡青洲の妻(99分・35mm・白黒)
38 大悪党(93分・35mm・白黒)
39 セックス・チェック 第二の性(89分・35mm・カラー)
40 積木の箱(83分・35mm・カラー)
41 濡れた二人(82分・35mm・カラー)
42 盲獣(84分・35mm・カラー)
43 千羽鶴(96分・35mm・カラー)
44 女体じょたい(95分・35mm・カラー)
45 でんきくらげ(92分・35mm・カラー)
46 やくざ絶唱(94分・35mm・カラー)
47 しびれくらげ(94分・35mm・カラー)
48 遊び(89分・35mm・カラー)
49 新・兵隊やくざ火線(92分・35mm・カラー)
50 音楽(103分・35mm・カラー)
51 御用牙 かみそり半蔵地獄責め(89分・35mm・カラー)
52 惡名 縄張しま荒らし(103分・35mm・カラー)
53 動脈列島(121分・35mm・カラー)
54 大地の子守歌(111分・35mm・カラー)
55 曽根崎心中(112分・35mm・カラー)
56 原色の蝶は見ていた(72分・16mm・カラー)
57 この子の七つのお祝いに(111分・35mm・カラー)

ゲスト:若尾文子氏(女優)
聞き手:立花珠樹氏(共同通信編集委員)

日程:7月5日(土)
時間:2:35pm-

*入場無料(当日1回目の上映をご覧になった方は、そのままトーク・イベントに参加することができます。トーク・イベントのみの参加もできます。)

Calendar 上映・展示カレンダー
上映・展示カレンダー
The National Museum of Modern Art, Tokyo