開催予定のイベント

  • 2024.10.5
  • ユネスコ「世界視聴覚遺産の日」記念特別イベント

マグネティック・テープ・アラート:
磁気テープ映像の保存に向けてできること

Magnetic Tape Alert: What You Can Do Now to Preserve Our Memories on Videotape

ユネスコ「世界視聴覚遺産の日」記念特別イベント マグネティック・テープ・アラート: 磁気テープ映像の保存に向けてできること

チラシpdfはこちら↑

 1895年の映画誕生から映像の時代が始まり、その映像をさらに人々の日常生活に浸透させたメディアが、磁気テープです。ビデオなどの磁気テープは放送業界をはじめ、民俗学や歴史の調査、舞台芸術や音楽、スポーツの記録など、広範な分野で活用され、1980年代には家庭や学校、地域でも多くの人々が映像を撮影しました。その膨大なビデオテープの映像が、2025年までにデジタルファイル化しなければ永遠にアクセスできなくなりかねない―という警告をユネスコが発しています。本年のユネスコ「世界視聴覚遺産の日」(10月27日)記念特別イベントでは、改めてこの問題に向き合います。みなさまのご来場をお待ちしています。

日時:2024年10月5日(土)2:00 pm開始(1:30 pm開場)4:25 pm終了予定

会場:国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU

料金:無料

定員:310名(事前申込制、自由席)※定員に達し次第しめきります。

主催:国立映画アーカイブ

★受付開始しました。

お申し込みはこちらのページから。(申込フォームのみ)

マグネティック・テープ・アラート
再生機の生産と保守の完全終了、技術者の減少、テープの経年劣化などから、2025年頃にはテープのデータを移すことができなくなる可能性が高いという警告。

*2021年10月に開催した「[緊急フォーラム] マグネティック・テープ・アラート: 膨大な磁気テープの映画遺産を失う前にできること」の資料、ビデオについては、こちらをご覧ください。
*ビデオテープのデジタル変換サービスを行っている事業者一覧等、マグネティック・テープ・アラートに関する資料やビデオについては、こちらをご覧ください。

ユネスコ「世界視聴覚遺産の日」(10月27日)

映画フィルム、テレビ番組、様々な録音・録画物などの視聴覚遺産を保存し安全保護する事業や活動を推進し、その重要さを啓蒙するために、ユネスコが2006年に定めた国際記念日。ユネスコに属する視聴覚保存機関連絡協議会(CCAAA)での決定を受けて2007年から世界で実施されている。なお、10月27日は、1980年ベオグラードで「映像の保護及び保存に関するユネスコ勧告」が採択された日。国立映画アーカイブが加盟している国際フィルムアーカイブ連盟(FIAF)でも、連盟をあげてこの日を祝うことを決定し、世界中の会員機関が記念イベントなどの事業に取り組んでいる。

Your Window to the World
映像――あなたと世界をつなぐ窓

*ユネスコの視聴覚保存機関連絡協議会(CCAAA)による世界視聴覚遺産の日2024年の標語

2024年「世界視聴覚遺産の日」記念イベント一覧はこちら(外部サイト)

プログラム

2:00~ 開会挨拶


2:05~ ビデオレクチャー「磁気テープは待ってくれない: ビデオテープの保存とデジタル化の課題」
      Magnetic Tape Won't Wait: Challenges in Video Tape Preservation and Digitization
     講師 モーガン・モレル/Morgan Morel(アメリカ議会図書館 国立視聴覚資料保存センター・ビデオラボ・スーパーバイザー/Video Lab Supervisor at Library of Congress National Audiovisual Conservation Center)

デジタルコンテンツの保存に向け全米デジタル情報基盤整備・保存プログラム(National Digital Information Infrastructure and Preservation Program)を主導したアメリカ議会図書館では、充実した情報をウェブサイトで広く提供しています。同館のビデオテープの保存とデジタル化の取り組みを紹介します。※日本語字幕付き


2:20~ 「磁気テープ資料の活用・保存・デジタルファイル化について」
デジタルファイル化とその保存について基本的な考え方と国立映画アーカイブの方針を解説後、貴重な調査やパフォーマンスの記録として、磁気テープ原版の資料映像を多く製作・保存している分野の代表的な国立機関から、当該分野における磁気テープ資料の貴重性、デジタルファイル化やデータ保存に関する活動について報告します。ディスカッションではマイグレーションなど含めた保存のあり方や課題などを検討します。

2:20~ 「ビデオテープ映像のデジタルファイル化とその保存について」(仮)
     中西智範(国立映画アーカイブ 学芸課映画室 特定研究員)

2:40~ 「フィールド調査の映像・音声資料の保存・活用について」(仮)
     内田順子(大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館 副館長・教授)

3:00~ 「国立劇場公演記録の作成・保存における磁気テープについて」(仮)
     宮﨑信子(独立行政法人日本芸術文化振興会 国立劇場調査養成部副部長 兼 調査資料課長)

3:20~ 「国立国会図書館所蔵資料における磁気テープのデジタル化の取組等について」(仮)
     小沼里子(国立国会図書館 利用者サービス部音楽映像資料課長)

3:40~ ディスカッション&質疑応答


4:25終了

※終了時刻は目安です。登壇者・タイムスケジュールは変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。

★参加は事前申込制です(申込フォームのみ)。
★1回のお申込につき1名様まで可能です。

申込方法

申込フォーム

申込フォームよりお申込ください。受付票の送付をもって受付完了となります。定員(310名)に達し次第しめきります。
※パソコン・携帯でのドメイン設定で@nfaj.go.jpを受信可能にして頂きますようお願いいたします。

 

参加をご希望の皆さまへ

●当日の報告、ディスカッション&質疑応答は、当館YouTubeチャンネルから後日公開できるように、撮影します。会場内のお客さまが映り込む場合がありますので、ご了承ください。
●当日は1:30 pmから、受付票の番号順にご入場いただけます。
●お申込の際にいただきます個人情報は、当イベントのご案内のみに利用し、第三者への提供は行いません。

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