Art東京国立近代美術館
Craft&Design東京国立近代美術館工芸館
MOMAT TOP
Exhibition 企画・展示情報

小津安二郎の図像学

Iconography of Yasujiro Ozu
2013.12.12-2014.3.30
会場

東京国立近代美術館フィルムセンター 展示室(企画展)

会期

2013年12月12日(木)~2014年3月30日(日)
*月曜日および12月28日(土)から1月6日(月)は休室です。

開室時間

11:00am-6:30pm
(入室は6:00pmまで)

休室日

月曜日

観覧料

一般200円(100円)/大学生・シニア70円(40円)/高校生以下及び18歳未満、障害者(付添者は原則1名まで)、MOMATパスポートをお持ちの方、キャンパスメンバーズは無料

*料金は常設の「NFCコレクションでみる 日本映画の歴史」の入場料を含みます。
*( )内は20名以上の団体料金です。
*学生、シニア(65歳以上)、障害者、キャンパスメンバーズの方はそれぞれ入室の際、証明できるものをご提示ください。
*フィルムセンターの上映企画をご覧になった方は当日に限り、半券のご提示により団体料金が適用されます。

主催

東京国立近代美術館フィルムセンター

協力

松竹株式会社

小津安二郎(1963年)
小津安二郎(1963年)

 生誕110年、没後50年を迎えてますます世界からの敬愛を集める監督小津安二郎(1903-1963)―その豊饒な映画世界の探究に終わりはありません。この大きな区切りとなる2013年、フィルムセンターは松竹株式会社と共同で後期のカラー映画4作品のデジタル復元を行うとともに、監督の誕生日・命日である12月12日を初日とする展覧会「小津安二郎の図像学」を開催し、小津作品を読み解く新たな視点を提示します。

 これまで小津監督の作品は、独自の厳密な画面作りや脚本術、監督をめぐる文化的状況や監督自身の芸術観といった視点で主に語られてきました。しかしその一方で、作品を支えてきた視覚的な要素、監督の美的嗜好をはぐくんだ諸芸術、そして自身による巧みなアートワークが強い関心の対象となることはありませんでした。この展覧会では、小津監督の作品と実生活における絵画・デザイン・文字・色彩といったエレメントの重要性を示しつつ、その洒脱で軽やかな感覚を明らかにします。さまざまな図像の間から立ち現われる“永遠のウルトラモダン”、小津芸術の粋をぜひご確認ください。

企画協力:古賀重樹(日本経済新聞編集委員、「1秒24コマの美」著者)

小津の自筆シナリオ『東京暮色』(1956年) 川喜多記念映画文化財団寄託
小津の自筆シナリオ『東京暮色』(1956年) 川喜多記念映画文化財団寄託
小津装丁 「山中貞雄シナリオ集」(1940年)
小津装丁 「山中貞雄シナリオ集」(1940年)
小津画 扇面色紙「貴多川」 
江東区古石場文化センター所蔵
小津画 扇面色紙「貴多川」 
江東区古石場文化センター所蔵
小津画 「豆腐」 小津家所蔵
小津画 「豆腐」 小津家所蔵
『彼岸花』衣裳用の参考生地(1958年) 川喜多記念映画文化財団寄託
『彼岸花』衣裳用の参考生地(1958年) 川喜多記念映画文化財団寄託
『彼岸花』(1958年)セット図面帳 
濵田雅夫氏所蔵
『彼岸花』(1958年)セット図面帳 
濵田雅夫氏所蔵
小津の絵コンテ帖『秋刀魚の味』(1962年) 
川喜多記念映画文化財団寄託
小津の絵コンテ帖『秋刀魚の味』(1962年) 
川喜多記念映画文化財団寄託
小津画 中国戦線から帰国後に配られた手拭い(1939年) 江東区古石場文化センター所蔵
小津画 中国戦線から帰国後に配られた手拭い(1939年) 江東区古石場文化センター所蔵

・絵画の小津安二郎 OZU-DRAWING
・図案の小津安二郎 OZU-GRAPHIC
・文字の小津安二郎 OZU-LETTERING
・色彩の小津安二郎 OZU-COLORING
・小津安二郎の映画美術―濵田辰雄の仕事 TATSUO HAMADA, ART DIRECTOR

特別展示

小津作品で使われた絵画
『秋刀魚の味』(1962年)の中で下絵が使用された橋本明治「石橋」(1961年、東京国立近代美術館蔵、展示期間:12月12日~2月2日)ほか、小津作品で使用された絵画や小津旧蔵の浮世絵を展示します。

「蓼科日記」 
脚本家野田高梧や小津らが、長野県蓼科での脚本執筆時に書き連ねた日記(本年8月に翻刻出版)、全18冊を展示します。

橋本明治「石橋」(1961年) 東京国立近代美術館蔵 『秋刀魚の味』で使用 Ⓒ松竹
橋本明治「石橋」(1961年) 東京国立近代美術館蔵 『秋刀魚の味』で使用 Ⓒ松竹

※申込不要、参加無料(展示室の観覧券は必要です)。
※当日の企画上映チケットの半券をご提示いただくと、割引が適用されます。

日程: 2014年2月15日(土)
時間: 3:00pm-

「小津安二郎と美術」
講師:古賀重樹氏(日本経済新聞編集委員、「1秒24コマの美」著者)

会場: 展示室(7階)
※終了しました。

日程: 2014年3月1日(土)
時間: 3:15pm-

「小津安二郎の映画美術―濵田辰雄の仕事」
講師:フィルムセンター研究員

会場: 展示室ロビー(7階)
※終了しました。

音声資料紹介
「小津安二郎を語る」

1976年のフィルムセンター「小津安二郎監督特集」で行われた、小津を知る当時の名評論家たちの語りをご紹介します。岸松雄の回では、病床の小津が親友清水宏に宛てた“最後の手紙”も朗読されます。

会場: 展示室ロビー(7階)
*詳細は後日ホームページなどでお知らせいたします。

日程: 2014年1月18日(土)
時間: 3:45pm-

南部圭之助 「小津後期作品の性格と技巧」
※終了しました。

日程: 2014年3月29日(土)
時間: 3:00pm-

岸松雄 「小津安二郎交友録」
※終了しました。

日程: 2014年2月13日(木)
時間: 5:30pm-

解説:岡田秀則(フィルムセンター主任研究員)
※終了しました。

日程: 2014年2月14日(金)
時間: 5:40pm-

解説:佐崎順昭(フィルムセンター客員研究員)
※終了しました。

※申込不要、参加無料(展示室の観覧券は必要です)。
※当日の企画上映チケットの半券をご提示いただくと、割引が適用されます。



生誕110年・没後50年記念全作品上映 映画監督 小津安二郎
2013年11月23日(土・祝)-2014年1月13日(月・祝)
神保町シアター(千代田区神田神保町1-23)
サイレントからデジタルリマスター版まで現存する全37作品と、小津にまつわるドキュメンタリー2作品を上映
問:03-5281-5132

Calendar 上映・展示カレンダー
上映・展示カレンダー
The National Museum of Modern Art, Tokyo