山中貞雄のP.C.L.入社第1回、そして遺作となった作品。歌舞伎の「髪結新三」(「梅雨小袖昔八丈」)を基に、長屋に暮らす人々の逃げ場のない不安が描かれる。当初の脚本で「はかないながらも明日への新しい希望をもつ生活」を描こうとした三村伸太郎は、山中自身による大幅な改変を経て完成した作品の「暗い厭世的な翳」に愕然としたという。
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人情紙風船
(86分・35mm・白黒) 山中貞雄のP.C.L.入社第1回、そして遺作となった作品。歌舞伎の「髪結新三」(「梅雨小袖昔八丈」)を基に、長屋に暮らす人々の逃げ場のない不安が描かれる。当初の脚本で「はかないながらも明日への新しい希望をもつ生活」を描こうとした三村伸太郎は、山中自身による大幅な改変を経て完成した作品の「暗い厭世的な翳」に愕然としたという。 '37(P.C.L.)(監)山中貞雄(脚)三村伸太郎(撮)三村明(美)久保一雄(音)太田忠(出)河原崎長十郎、中村鶴藏、中村翫右衛門、霧立のぼる、御橋公、坂東調右衛門、市川樂三郎、市川菊之助、岬たか子、原緋紗子、山岸しづ江 ■(監)=監督・演出 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術 (音)=音楽 (出)=出演 |
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