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会期:2006年1月13日(金)‐3月26日(日)
* 月曜日は休室
東京国立近代美術館フィルムセンター展示室(7階)

開室時間:午前11時-午後6時30分(入場は午後6時まで)
料金=一般200円(100円)/大学生・シニア70円(40円)/高校生40円(20円)
*料金は常設の「展覧会 映画遺産」の入場料を含みます。
*( )内は20名以上の団体料金です。小・中学生は無料です。
*フィルムセンターの企画上映をご覧になった方は当日に限り、半券のご提示により団体料金が適用されます。
*シニア(65歳以上)の方は、必ず年齢を証明できるものをご提示ください。

主催:東京国立近代美術館フィルムセンター
協力:松竹株式会社

ギャラリー・トーク開催決定

本展に関連して、松竹映画の歴史に詳しい講師の方々に、展示資料にまつわるお話をしていただくギャラリー・トークを実施します。講師は、日本映画史家の田中眞澄氏と、松竹の映画監督・田中康義氏です。小ホールの「松竹映画探索 1960-70年代」の映画上映終了後に、7階展示室にて開催しますので、ぜひご参加下さい。日程は以下の通りです。

第1回 2月25日(土) 午後1時半~ (小ホール『武士道無残』上映後)
講師:田中眞澄氏(映画史家)
テーマ:未定

第2回 3月18日(土) 午後4時45分~ (小ホール『天使の誘惑』上映後)
講師:田中康義氏(映画監督・『天使の誘惑』)
テーマ:「城戸四郎・野村芳太郎・オムニバス映画」

参加無料(展示室の観覧券は必要です)、申込不要、30分程度
集合場所:7階展示室入口
※日時は変更されることがあります。

 我が国の演劇、映画史に大きな足跡を残す松竹。その創業は、社名の由来でもある白井松次郎、大谷竹次郎兄弟のうち弟竹次郎が京都・阪井座の仕打(興行主)となった明治28(1895)年12月に遡ります。一方、同じ12月にフランスではシネマトグラフが公開され、新たな発明品であった映画がいよいよ実用化に向けて動き始めていたことは奇妙な偶然であったといえるでしょう。
 そして大正9(1920)年の「松竹キネマ合名社」設立によって、ついに《松竹と映画》の歴史は幕を開けました。これは、映画会社としては日活に続く我が国二番目のメジャー・プロダクションの誕生を告げるものであり、ハリウッド映画に範を仰いだ進歩的な製作システムは当時国内で高まりを見せていた映画劇革新運動とも歩調を合わせながら、歌舞伎など伝統芸能の影響を強く受けていた日本映画を新たなステージへと導くことになります。
 このたび「松竹創業110周年」を記念して開催される本展覧会は、無声映画にはじまりその後もトーキーそしてカラー映画の時代へと、常に技術革新の先陣を切りながら数々の名作を世に送り出してきた松竹映画の世界を、フィルムセンターが所蔵するポスターや写真、松竹や関連機関に現存する資料の展示を通して振り返るものです。小ホールで同時開催される上映プログラム「松竹映画探索 1960-70年代」とあわせてご観覧ください。