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尾上松之助と時代劇スターの系譜
Matsunosuke Onoe and the Culture of Period Films

ちらし(1)
会期: 2005年4月5日(火)‐ 5月22日(日)、
5月31日(火)‐ 8月18日(木)、
8月20日(土)‐10月9日(日)
*毎週月曜日および5月23日(月)- 5月30日(月)、8月19日(金)は休室
 東京国立近代美術館フィルムセンター展示室(7階)
開室時間: 午前11時-午後6時30分
(入場は午後6時まで)
料金: 一般200円(100円)/大学生・シニア70円(40円)/高校生40円(20円)
  • 料金は常設の「展覧会 映画遺産」の入場料を含みます。
  • ( )内は20名以上の団体料金です。小・中学生は無料です。
  • 大ホールで企画上映をご覧になった方は当日に限り、半券のご提示により団体料金が適用されます。
  • シニア(65歳以上)の方は、必ず年齢を証明できるものをご提示ください。
主催: 東京国立近代美術館フィルムセンター
協力: 京都府京都文化博物館 立命館大学アート・リサーチセンター「マキノ・プロジェクト」

元祖映画スター見参

ちらし(2)

 本年は我が国最古の映画スター、尾上松之助(1875-1922)の生誕130周年にあたります。旅回りの歌舞伎役者であった松之助が「日本映画の父」牧野省三に見出され、京都・横田商会の「碁盤忠信」に初出演したのは明治42(1909)年。映画が渡来した明治29(1896)年から13年後、日本人の撮影になる映画が公開された明治32(1899)年から数えて10年目のことでした。

 小柄でケレンを得意とする松之助は、歌舞伎の影響を残す「旧劇」のジャンルに剣戟やトリックを駆使した活動写真ならではの魅力を開拓して新風を巻き起こします。また、ギョロリと大目玉をむいて見得を切る演技が評判を呼んだことから「目玉の松ちゃん」の愛称が定着し、「松之助劇」は子供から大人まで幅広い観客層の心を掴みながら、明治から大正期にかけて日本映画の草創期をまさに《席巻》しました。その最盛期には10日おきに3種もの新作が封切館3館のスクリーンを飾り、遺作となる「侠骨三日月」まで松之助生涯の出演作品は実に1,000本を超えたともいわれています。松之助劇の興隆はまた同時に、映画そのものが大衆娯楽の王座へとのぼりつめるプロセスであったと言っても過言ではありません。

 本展は、現存する関連の映像や珍しい肉声などを交えながら、当時の貴重な資料によって尾上松之助の業績を顕彰しつつ、元祖スーパー・スターの面影を再現しようとするものです。さらには大河内傳次郎、阪東妻三郎ら、ポスト松之助の時代を築いた昭和の剣戟スターたちにも照明を当てて時代劇映画の系譜を俯瞰します。

「尾上松之助と時代劇スターの系譜」
*ギャラリー・トーク開催:全5回*

今年生誕130周年を迎えた日本最古の映画スター、尾上松之助。
日本映画の草創期を席捲した「目玉の松ちゃん」の魅力を それぞれの研究者の視点から語ります。
ぜひご参加ください。

第1回 5月21日(土)13時~
  語り手:入江良郎(東京国立近代美術館フィルムセンター主任研究官)
  テーマ:「尾上松之助とその時代」

第2回 6月25日(土)14時30分~
  語り手:板倉史明(東京国立近代美術館フィルムセンター研究員)
  テーマ:「松之助映画の魅力」

第3回 7月23日(土)15時~
  語り手:大矢敦子(立命館大学アート・リサーチセンター客員研究員)   テーマ:「尾上松之助と京都」

第4回 8月27日(土)16時~
  語り手:田中眞澄(東京国立近代美術館フィルムセンター客員研究員)
  テーマ:「旧劇から時代劇へ」

第5回 9月24日(土)13時~
  語り手:田島良一(日本大学芸術学部教授)
          テーマ:「進歩的映画人 尾上松之助」

参加無料(展示室の観覧券のみ必要。)
申込不要、各回30分程度。

会場:7階展示室

※日時は変更することがあります。

〒104-0031 東京都中央区京橋3-7-6
お問い合わせ: ハローダイヤル 03-5777-8600
東京国立近代美術館ホームページ http://www.momat.go.jp/

▼ 交通
東京メトロ銀座線京橋駅下車、出口1から昭和通り方向へ徒歩1分
都営地下鉄浅草線宝町駅下車、出口A4から中央通り方向へ徒歩1分
東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅下車、出口7より徒歩5分
JR東京駅下車、八重洲南口より徒歩10分