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Screening 上映・企画情報
大ホール・小ホール

第36回PFF

36th Pia Film Festival

※上映作品、上映日時によっては会場が小ホールのものもございます。

2014.9.13-9.25
作品詳細
AwardE 9/14(日) 2:30pm 9/18(木) 0:00pm  
波伝谷に生きる人びと
(134分/カラー)

その土地で生きる困難と、生きる甲斐。つくり手と対象者たちの信頼関係がにじむ、“生でリアルな記録”

宮城県南三陸町にある波伝谷部落。3.11までの3年間、海と共に生きる人びとの濃密な小世界を一途に追い続けたドキュメンタリー。1年に1度の獅子舞に皆が集まり、家族・親族総出で海の仕事を支え合う。民俗学から出発した我妻監督は、閉じられた共同体特有の原初的な共生のあり方を、人びとの暮らしから凝縮した。共同体が社会の変容とともに衰退して行くなか、人間の蠢く生が露呈する。
養殖で痩せていく海、血が決める共同体のパワーバランス、気づきながらも動かせない現実。波伝谷の人びとが頑に守り続けてきた人と人の共生のあり方にひずみが生まれ出す。ほころびは揺れ動く前からすでにあったのだと痛みと共に思い知る。遠くかけ離れた波伝谷の暮らしも当然我々と同じ時間軸にあることを忘れてはならない。意識を広げれば思いが共有できる瞬間がある。 文:木下雄介(映画監督)

監督:我妻和樹(28歳/宮城県出身)

乱波
(5分/カラー)

愛もなく、モラルも自由もなく、暴力と使命とチャラ銭のみ……これぞ忍者の最前線!

5分間の壮絶な忍者軍団vs忍者軍団の死闘! 忍者が走る!跳ぶ!手裏剣が飛ぶ!腕が飛ぶ!首も飛ぶ!その超人的アクションは実写では撮影不可能!SFXでもワイヤーアクションでも実現困難であろうリアルな忍者バトルが、手描きのアニメーションで次々と実現されてゆく衝撃!忍者の真実を見たければこの『乱波』を見るべし。
この短編映画が世界中で上映されることを切に望む。『乱波』は世界中の忍者ファンを魅了し、熱狂させるだろう。『乱波』の忍者は地味でひかえめで、同時にスーパーで最強だ。彼らの戦闘スタイルは世界中の忍者ファンに、ジェダイの騎士のライトセイバー戦クラスのインパクトと熱狂を与えるのではないか。そしてあっという間にクラシックになってしまうのではないか。それくらいの説得力と興奮を『乱波』には感じるのです。 文:小林でび(映画監督・役者)

監督:中島悠喜(23歳/東京都出身)

■PFFアワード監督の来場予定およびゲスト来場の追加情報は随時PFF公式ホームページで発表します。
■やむを得ない事情により、プログラムおよび来場ゲストが変更になる場合がございます。
■全プログラムとも、録画・録音機器、及びPCの会場への持ち込みは禁じられています。

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The National Museum of Modern Art, Tokyo