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大ホール

発掘された映画たち2014

Cinema: Lost and Found 2014
2014.9.27-10.12
作品詳細
13 10/3(金) 7:00pm 10/12(日) 4:00pm  
個人映画特集2: 荻野茂二作品集
(計87分)

1920年代から80年代まで個人映画の先駆者として活動した荻野茂二の8mm・9.5mm作品を35㎜プリントにブローアップして上映する。これまで1930年代の実験的な作風が評価されてきた荻野だが、自身は記録としての映画の重要性を強調していた。その意識は、東京オリンピックを契機に開発が進んだ東京を描く2作品に顕著に現れている。『日本橋』は首都高速を高架に建設した日本橋の変容を1962年から3年間かけて撮影した。『都電60年の生涯』では、1929年の自作『電車が軌道を走る迄』のフッテージを用いて軌道敷設の様子を示し、路面電車の栄枯盛衰から東京の街並の変貌を明らかにした。『スト決行中』は公共企業体等労働組合協議会(公労協)が行った1975年11月の大規模スト権ストを撮影。池袋駅の混乱ぶりに非日常的な緊張感が漂う。『智慧の登山』は科学の豆知識を登山に応用した劇仕立ての佳作。全日本パテーシネ協会関東支部の浦安撮影会『SCREEN GRAPH オール・ニッポン』は戦前のアマチュア映画愛好家の活動が分かる数少ない記録。『時計』にはマクロレンズを用いた撮影に荻野の実験的な作風が垣間見える。

智慧の登山
(16分・16fps・35mm・無声・白黒)

1931(監)荻野茂二

SCREEN GRAPH オール・ニッポン
(10分・16fps・35mm・無声・白黒)

1937(監)荻野茂二

時計[トーキー版]
(7分・35mm・白黒)

1963(監)荻野茂二

日本橋
(15分・16fps・35mm・無声・白黒)

1964(監)荻野茂二

都電60年の生涯
(30分・16fps・35mm・無声・パートカラー)

1967(監)荻野茂二

スト決行中
(9分・16fps・35mm・無声・カラー)

1970→ 1975(監)荻野茂二

★10月3日(金)7:00pmと10月12日(日)4:00pmの回は上映後に当館研究員による解説(約20分)があります。

■(監)=監督・演出 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術・舞台装置 (編)=編集 (録)=録音 (音)=音楽 (出)=出演 (解)=ナレーション
■特集には不完全なプリントが含まれていることがあります。
■記載した分数は、当日のものと多少異なることがあります。
■各プログラム中の上映順序はやむを得ず変更になる場合があります。

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