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Screening 上映・企画情報
大ホール

日本の初期カラー映画

The Birth and Development of Japanese Color Film
2014.4.8-5.25
作品詳細
9 4/15(火) 3:00pm 5/7(水) 7:00pm  
ハワイ珍道中
(86分・35mm・カラー)

新東宝のカラー映画第1作。斎藤組はハワイ・ロケを敢行して、南国の鮮やかな色彩を巧みに表現した。15年ぶりにハワイから日本へ帰国した花村(花菱)は、親戚に預けた一人娘のチエミ(江利)と再会できず、さびしくハワイへ帰る。その後、歌手のチエミはハワイへ興行におもむき2人は邂逅するが…。

'54(新東宝)(監)齋藤寅次郎(脚)八住利雄(撮)友成達雄(美)加藤雅俊(音)原六朗(出)花菱アチャコ、田端義夫、堺駿二、伴淳三郎、江利チエミ、安西郷子、宮川玲子、清川虹子、齋藤達雄、潮万太郎、小倉繁、益田キートン、神樂坂はん子
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◆イーストマンカラー
米イーストマン・コダック社は、1935年に世界初の多層式カラーフィルム「コダクローム」(外型反転)を発表。主に8mmや16mm映画で用いられた。1950年には35mm映画用で内型ネガ・ポジ方式の「イーストマンカラー」を発表し、以後テクニカラーに取って代わりカラー映画市場の中心を占めていく。日本では大映が意欲的に研究・採用し、これに合わせて東洋現像所(現IMAGICA)が1953年、イーストマンカラーの現像処理工場を完成させる。

〈用語解説〉
多層式カラーフィルム――支持体(ベース)上に(赤・緑・青等)色別の感光層が複数塗布されたフィルム。
内型/外型――発色剤であるカプラーがフィルムの乳剤面に含まれる現像方式を内型、現像液に含まれる方式を外型と呼ぶ。
反転(リバーサル)フィルム――二段階の(反転)現像によって、直接ポジ像を得るフィルム。1950年のイーストマンカラー登場以降は、ネガ・ポジ方式の現像が主流となる。


■(監)=監督・演出 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術・装置・設計 (音)=音楽 (出)=出演 (解)=解説
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