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大ホール

日本の初期カラー映画

The Birth and Development of Japanese Color Film
2014.4.8-5.25
作品詳細
40 4/30(水) 7:00pm 5/24(土) 1:00pm  
ダービーを目指して
(9分・35mm・カラー)

アグファカラーを用いた最初の映画。撮影の山口シネマは、競馬関係の映像制作で現在も知られる。

'56(大映東京)(撮)山口シネマ

午後8時13分
(99分・35mm・カラー)

アグファカラーを用いた最初の長篇で、すれ違いのメロドラマ。互いに好意を抱く盲目の娘・由比子(川上)とやくざ者の譲二(根上)が、由比子の開眼手術が終わる午後8時13分に互いの成功を祈るが…。

'56(大映東京)(監)佐伯幸三(原)菊田一夫(脚)小国英雄、須崎勝哉(撮)高橋通夫(美)下河原友雄(音)古関裕而(出)根上淳、川上康子、北原義郎、藤田佳子、水戸光子
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◆アグファカラー
多層式カラーフィルムの開発こそイーストマン・コダック社の後塵を拝したものの、内型ネガ・ポジ方式のフィルムの開発(1937年)は、ドイツのアグファ社が世界初となった。イーストマンカラーよりも自然な色調として、戦後の日本映画界では評価が高く、小津安二郎が好んで用いたことでも知られる。日本映画でアグファカラーの使用が始まるのは、専用の現像処理施設を備えた東京現像所が創設された1955年以降のことである。

〈用語解説〉
多層式カラーフィルム――支持体(ベース)上に(赤・緑・青等)色別の感光層が複数塗布されたフィルム。
内型/外型――発色剤であるカプラーがフィルムの乳剤面に含まれる現像方式を内型、現像液に含まれる方式を外型と呼ぶ。
反転(リバーサル)フィルム――二段階の(反転)現像によって、直接ポジ像を得るフィルム。1950年のイーストマンカラー登場以降は、ネガ・ポジ方式の現像が主流となる。


■(監)=監督・演出 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術・装置・設計 (音)=音楽 (出)=出演 (解)=解説
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