Art東京国立近代美術館
Craft&Design東京国立近代美術館工芸館
MOMAT TOP
Screening 上映・企画情報
大ホール

日本の初期カラー映画

The Birth and Development of Japanese Color Film
2014.4.8-5.25
作品詳細
35 4/26(土) 1:00pm 5/20(火) 3:00pm  
妖蛇の魔殿
(86分・35mm・カラー)

立川文庫でおなじみの、忍術を駆使する自来也の仇討ち物語を、娯楽映画の名匠・松田定次が演出。通常なめくじに変化する綱手姫は、本作では色鮮やかな紅蜘蛛に変わる。色彩考証は、『地獄門』で色彩と衣裳のデザインを担当した画家・和田三造。

'56(東映京都)(監)松田定次(脚)比佐芳武(撮)川崎新太郎(美)鈴木孝俊(音)深井史郎(出)片岡千惠藏、長谷川裕見子、田代百合子、月形龍之介、薄田研二、原健策、加賀邦男、植木基晴、片岡栄二郎、山形勲、清川荘司、香川良介、上代悠司
______________________________________________________
◆イーストマンカラー
米イーストマン・コダック社は、1935年に世界初の多層式カラーフィルム「コダクローム」(外型反転)を発表。主に8mmや16mm映画で用いられた。1950年には35mm映画用で内型ネガ・ポジ方式の「イーストマンカラー」を発表し、以後テクニカラーに取って代わりカラー映画市場の中心を占めていく。日本では大映が意欲的に研究・採用し、これに合わせて東洋現像所(現IMAGICA)が1953年、イーストマンカラーの現像処理工場を完成させる。

〈用語解説〉
多層式カラーフィルム――支持体(ベース)上に(赤・緑・青等)色別の感光層が複数塗布されたフィルム。
内型/外型――発色剤であるカプラーがフィルムの乳剤面に含まれる現像方式を内型、現像液に含まれる方式を外型と呼ぶ。
反転(リバーサル)フィルム――二段階の(反転)現像によって、直接ポジ像を得るフィルム。1950年のイーストマンカラー登場以降は、ネガ・ポジ方式の現像が主流となる。


■(監)=監督・演出 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術・装置・設計 (音)=音楽 (出)=出演 (解)=解説
■スタッフ、キャストの人名は原則として公開当時の表記を記載しています。
■特集には不完全なプリントが含まれていることがあります。
■記載した上映分数は、当日のものと多少異なることがあります。



Calendar 上映・展示カレンダー
上映・展示カレンダー
The National Museum of Modern Art, Tokyo