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Screening 上映・企画情報
大ホール

日本の初期カラー映画

The Birth and Development of Japanese Color Film
2014.4.8-5.25
作品詳細
33 4/25(金) 3:00pm 5/17(土) 1:00pm  
日本橋
(111分・35mm・カラー)

市川崑の初カラー作品。泉鏡花の新派劇の映画化で、淡島千景と山本富士子が芸者に扮し、互いにしのぎを削る。人物を浮かび上がらせる意欲的な色彩設計がなされており、書き割りを意識した背景や路地のセットなど、監督の創意と撮影所の技術力が結集した美術がそれを支えている。

'56(大映東京)(監)市川崑(原)泉鏡花(脚)和田夏十(撮)渡辺公夫(美)柴田篤二(音)宅孝二(出)淡島千景、山本富士子、若尾文子、品川隆二、川口浩、柳永二郎、船越英二、浦辺粂子、沢村貞子、岸輝子、平井岐代子、潮万太郎、伊東光一
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◆イーストマンカラー
米イーストマン・コダック社は、1935年に世界初の多層式カラーフィルム「コダクローム」(外型反転)を発表。主に8mmや16mm映画で用いられた。1950年には35mm映画用で内型ネガ・ポジ方式の「イーストマンカラー」を発表し、以後テクニカラーに取って代わりカラー映画市場の中心を占めていく。日本では大映が意欲的に研究・採用し、これに合わせて東洋現像所(現IMAGICA)が1953年、イーストマンカラーの現像処理工場を完成させる。

〈用語解説〉
多層式カラーフィルム――支持体(ベース)上に(赤・緑・青等)色別の感光層が複数塗布されたフィルム。
内型/外型――発色剤であるカプラーがフィルムの乳剤面に含まれる現像方式を内型、現像液に含まれる方式を外型と呼ぶ。
反転(リバーサル)フィルム――二段階の(反転)現像によって、直接ポジ像を得るフィルム。1950年のイーストマンカラー登場以降は、ネガ・ポジ方式の現像が主流となる。


■(監)=監督・演出 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術・装置・設計 (音)=音楽 (出)=出演 (解)=解説
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