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Screening 上映・企画情報
大ホール

日本の初期カラー映画

The Birth and Development of Japanese Color Film
2014.4.8-5.25
作品詳細
22 4/17(木) 3:00pm 5/16(金) 7:00pm  
北海の叛乱
(94分・35mm・カラー)

『ハワイ珍道中』以来2年ぶりとなる、新東宝のカラー映画第2作。労資対決で揺れる捕鯨船を舞台に、鯨捕りの名砲手・黒田(藤田)と社長の息子で常務の徹(上原)の友情を描く。武装蜂起して日本脱出を企てる過激な組合員の描写など、世相を貪欲に取り込んだ際物映画でもある。

'56(新東宝)(監)渡邊邦男、毛利正樹(脚)木村千依男(撮)渡邊孝(美)梶由造(音)鈴木靜一(出)上原謙、藤田進、安西郷子、久慈あさみ、久保菜穂子、二本柳寛、髙島忠夫、小笠原弘、舟橋元、髙田稔、横山運平、江川宇礼雄、阿部九州男、小堀誠
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◆イーストマンカラー
米イーストマン・コダック社は、1935年に世界初の多層式カラーフィルム「コダクローム」(外型反転)を発表。主に8mmや16mm映画で用いられた。1950年には35mm映画用で内型ネガ・ポジ方式の「イーストマンカラー」を発表し、以後テクニカラーに取って代わりカラー映画市場の中心を占めていく。日本では大映が意欲的に研究・採用し、これに合わせて東洋現像所(現IMAGICA)が1953年、イーストマンカラーの現像処理工場を完成させる。

〈用語解説〉
多層式カラーフィルム――支持体(ベース)上に(赤・緑・青等)色別の感光層が複数塗布されたフィルム。
内型/外型――発色剤であるカプラーがフィルムの乳剤面に含まれる現像方式を内型、現像液に含まれる方式を外型と呼ぶ。
反転(リバーサル)フィルム――二段階の(反転)現像によって、直接ポジ像を得るフィルム。1950年のイーストマンカラー登場以降は、ネガ・ポジ方式の現像が主流となる。


■(監)=監督・演出 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術・装置・設計 (音)=音楽 (出)=出演 (解)=解説
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