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大ホール

日本の初期カラー映画

The Birth and Development of Japanese Color Film
2014.4.8-5.25
作品詳細
20 4/18(金) 3:00pm 5/20(火) 7:00pm  
珠はくだけず
(99分・35mm・カラー)

「平凡」連載の川口松太郎の小説を映画化。「講道館」シリーズなどで当時流行していた柔道ものをベースにして、さらに母ものと恋愛ドラマが盛りこまれている。邸内に柔道場を持つ鉱業会社の社長の娘をめぐり、複数の若者が争う。色彩監修には画家・岩田専太郎が当たっている。

'55(大映東京)(監)田中重雄(原)川口松太郎(脚)松山善三、松田昌一(撮)長井信一(美)仲美喜雄(音)古関裕而(出)菅原謙二、根上淳、若尾文子、三益愛子、船越英二、藤田佳子、三田隆、水戸光子、柳永二郎、品川隆二、ジョージ・川口
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◆イーストマンカラー
米イーストマン・コダック社は、1935年に世界初の多層式カラーフィルム「コダクローム」(外型反転)を発表。主に8mmや16mm映画で用いられた。1950年には35mm映画用で内型ネガ・ポジ方式の「イーストマンカラー」を発表し、以後テクニカラーに取って代わりカラー映画市場の中心を占めていく。日本では大映が意欲的に研究・採用し、これに合わせて東洋現像所(現IMAGICA)が1953年、イーストマンカラーの現像処理工場を完成させる。

〈用語解説〉
多層式カラーフィルム――支持体(ベース)上に(赤・緑・青等)色別の感光層が複数塗布されたフィルム。
内型/外型――発色剤であるカプラーがフィルムの乳剤面に含まれる現像方式を内型、現像液に含まれる方式を外型と呼ぶ。
反転(リバーサル)フィルム――二段階の(反転)現像によって、直接ポジ像を得るフィルム。1950年のイーストマンカラー登場以降は、ネガ・ポジ方式の現像が主流となる。


■(監)=監督・演出 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術・装置・設計 (音)=音楽 (出)=出演 (解)=解説
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