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Screening 上映・企画情報
大ホール

日本の初期カラー映画

The Birth and Development of Japanese Color Film
2014.4.8-5.25
作品詳細
13 4/13(日) 4:00pm 5/2(金) 3:00pm  
楊貴妃
(91分・35mm・カラー)

溝口健二の初カラー作品。国際映画祭での受賞が相次いだ1950年代、日本映画は海外市場へ積極的に進出したが、そこにはカラー映画の莫大な製作費を回収する意味もあった。皇帝の寵愛を受けながら宮廷政治の犠牲となった楊貴妃が、悲劇のヒロインとして美しく描かれる。

'55(大映東京=ショウ・ブラザーズ)(監)溝口健二(脚)陶秦、川口松太郎、依田義賢、成澤昌茂(撮)杉山公平(美)水谷浩(音)早坂文雄(出)京マチ子、森雅之、山村聰、進藤英太郎、小澤榮、杉村春子、南田洋子、見明凡太朗、石黒達也、信欣三
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◆イーストマンカラー
米イーストマン・コダック社は、1935年に世界初の多層式カラーフィルム「コダクローム」(外型反転)を発表。主に8mmや16mm映画で用いられた。1950年には35mm映画用で内型ネガ・ポジ方式の「イーストマンカラー」を発表し、以後テクニカラーに取って代わりカラー映画市場の中心を占めていく。日本では大映が意欲的に研究・採用し、これに合わせて東洋現像所(現IMAGICA)が1953年、イーストマンカラーの現像処理工場を完成させる。

〈用語解説〉
多層式カラーフィルム――支持体(ベース)上に(赤・緑・青等)色別の感光層が複数塗布されたフィルム。
内型/外型――発色剤であるカプラーがフィルムの乳剤面に含まれる現像方式を内型、現像液に含まれる方式を外型と呼ぶ。
反転(リバーサル)フィルム――二段階の(反転)現像によって、直接ポジ像を得るフィルム。1950年のイーストマンカラー登場以降は、ネガ・ポジ方式の現像が主流となる。


■(監)=監督・演出 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術・装置・設計 (音)=音楽 (出)=出演 (解)=解説
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