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シネマの冒険 闇と音楽 2014 from ウィーン
フィルムアルヒーフ・オーストリアの無声映画コレクション

Silent Film Renaissance 2014 from Vienna:
Treasures of Filmarchiv Austria
2014.11.11-11.16
作品詳細
3 11/12(水) 3:00pm 11/15(土) 4:00pm  
サトゥーン・フィルム選集
(計8分)

1906年に設立されたオーストリア最初の映画製作会社で、1910年までの5年間に50本以上の短篇を製作した。パテ作品に範を採りつつもエロティック映画に徹することで国際的に成功し、いわゆる「紳士の夕べ」において各国で広く上映された。いずれも2009年デジタル復元版

遊泳禁止 BADEN VERBOTEN
1906-1907(サトゥーン・フィルム)
(1分・16fps・35mm・無声・白黒・インタータイトル無し)★

モダンな結婚 EINE MODERNE EHE
(5分・16fps・35mm・無声・染色・ドイツ語インタータイトル)★
1906-1907(サトゥーン・フィルム)

中国の魔術 DIE ZAUBEREIEN DES MANDARINS
(2分・16fps・35mm・無声・白黒・インタータイトル無し)★
1908-1910(サトゥーン・フィルム)

喜びなき街
DIE FREUDLOSE GASSE
(142分・20fps・35mm・無声・染色・ドイツ語インタータイトル)★

第一次大戦後、戦敗国のウィーンが経験した壊滅的な恐慌、天井知らずのインフレを背景に、貧困と疲弊、性と暴力というパプストが生涯追い続けたテーマが展開する。飢えた人の生き血を吸い尽くす悪魔的な肉屋(『カリガリ博士』のヴェルナー・クラウス)や、役人の頽廃ぶりなど、社会の暗部を複眼的に描く群像劇。痛烈な社会批判は公開当時、大幅に検閲削除されたが、ロシアで保存されていた版に「資本主義の腐敗を糾弾する目的で」あえてそうした描写が多く残されており、この2008年復元最長版に復活している。

1925(ゾーファー・フィルム/ドイツ)(監)G・W・パプスト(原)フーゴ・ベッタウアー(脚)ヴィリー・ハース(撮)グイド・セーバー、ヴァルター・ロベルト・ラッハ(美)ハンス・ソーンレ、オットー・エアドマン(出)グレタ・ガルボ、アスタ・ニールセン、アグネス・エスターハージー伯爵夫人、ヴェルナー・クラウス

■(監)=監督 (原)=原作 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術 (音)=音楽 (出)=出演
■上映作品には全て日本語字幕が付いています。
■特集には不完全なプリントが含まれていることがあります。
■記載した上映分数は、当日のものと多少異なることがあります。
★印の作品は伴奏付、または弁士・伴奏付で上映します。『薔薇の騎士』はオーケストラ伴奏を録音したDCP上映となります。

●作品解説=常石史子(フィルムアルヒーフ・オーストリア技術部長)

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The National Museum of Modern Art, Tokyo