成瀬巳喜男は、松竹からP.C.L.に1934年に移籍。翌35年には、自身にとって初めてのトーキーにもなった『乙女ごゝろ三人姉妹』を皮切りに、次々に監督作を発表。本作は、『乙女ごゝろ三人姉妹』と同月に公開された移籍第2作目。トーキー初期の作品らしく、音の演出に様々な工夫が見られる。また、女優（千葉）と詩人（宇留木）の夫婦が、夫婦喧嘩の演技の稽古をするという、劇中劇の入れ子構造になっているのも面白い。最後の、エンド・クレジットが消える直前にかすかに入る男性の声に注意してほしい。
大ホール
よみがえる日本映画 vol.6
The Little Known Japanese Cinema vol.6 |
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| 2013.10.31-11.24 |
女優と詩人
（72分・35mm・白黒）
（72分・35mm・白黒）
'35（P.C.L.）（監）成瀬巳喜男（原）中野實（脚）永見隆二（撮）鈴木博（美）久保一雄（音）伊藤昇（出）宇留木浩、千葉早智子、藤原釜足、三遊亭金馬、佐伯秀男、神田千鶴子、戸田春子、三島雅夫、宮野照子、新田洋子
■（監）＝監督・演出 （原）＝原作・原案 （脚）＝脚本・脚色 （撮）＝撮影 （美）＝美術・装置 （音）＝音楽 （出）＝出演
■スタッフ、キャストの人名は原則として公開当時の表記を記載しています。
■特集には不完全なプリントが含まれていることがあります。
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