溝口の初のカラー作品で、香港のショウ・ブラザーズとの合作だが、東洋的な美を演出すべく控えめな色彩に仕上げられた。楊貴妃(京)の生涯は玄宗皇帝(森)の回想という形式で語られ、皇帝の寵愛を受けながら親類の政治的野心の犠牲となった楊貴妃を悲劇のヒロインとして美しく描いたが、歴史劇というよりは心理劇の趣が強くなっている。
大ホール
楊貴妃
溝口の初のカラー作品で、香港のショウ・ブラザーズとの合作だが、東洋的な美を演出すべく控えめな色彩に仕上げられた。楊貴妃(京)の生涯は玄宗皇帝(森)の回想という形式で語られ、皇帝の寵愛を受けながら親類の政治的野心の犠牲となった楊貴妃を悲劇のヒロインとして美しく描いたが、歴史劇というよりは心理劇の趣が強くなっている。 ’55(大映東京=香港ショウ・ブラザーズ)(脚)陶秦、川口松太郎、依田義賢、成澤昌茂(撮)杉山公平(美)水谷浩(音)早坂文雄(出)京マチ子、森雅之、山村聰、進藤英太郎、小澤榮、杉村春子、南田洋子、見明凡太朗、石黒達也、信欣三 |
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