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Screening 上映・企画情報
大ホール

没後50年
溝口健二再発見

Kenji Mizoguchi Retrospective
2006.10.31-12.27
作品詳細
1 10/31(火) 3:00pm 11/15(水) 7:00pm  
東京行進曲
(22分・18fps・16mm・無声・白黒・部分)

菊池寛の小説の映画化で、近代的な都市風景をバックに展開されるクラシカルな恋愛劇。貧民の娘と富豪の子息との間に秘められた過去に、社会的な矛盾もまた浮かび上がる。現存するのは短縮版のみであり、今回上映されるのはフィルムセンター所蔵版である。

’29(日活太秦)(原)菊池寛(脚)木村千疋男(撮)松沢又男、横田達之(出)夏川静江、一木礼二、高木永二、小杉勇、入江たか子、佐久間妙子、滝花久子

*この作品は小ホール企画「シネマの冒険 闇と音楽」でも上映されます(伴奏つき)。

朝日は輝く
(25分・18fps・35mm・無声・白黒・部分)

大阪朝日新聞社が創刊50周年記念として日活に製作を委託した宣伝映画。伊奈精一との共同監督とされている。残存部分は公開時の約4分の1で、劇映画的な部分を除いて再編集した版と思われるため、溝口の関与した部分の大きさは不明である。船舶火災の海上取材、オートバイへの原稿受け渡しなどが活劇調で描かれ、新聞の作られる過程もくまなくたどられている。

’29(大阪朝日新聞社=日活京都)(監)溝口健二、伊奈精一(脚)木村千疋男(撮)横田達之(出)中野英治、村田宏壽

ふるさとの歌
(50分・20fps・35mm・無声・白黒)

現存するもっとも初期の溝口作品。文部省が日活に製作を委託した作品で、都会生活よりも郷土愛を説く主人公の学生の姿などにはプロパガンダ的要素も見られる。だが一方で、列車や車といった乗り物が見せる田園風景のパースペクティブなどが大胆に捉えられており、視覚的な魅力にも富んでいる。

’25(文部省=日活)(原)松居張二(脚)清水龍之介(撮)横田達之(美)亀原嘉明(出)木藤茂、髙木枡二郎、伊藤寿栄子、辻峯子、川又賢太郎、加藤司郎、松本静江、橘道子、宇田川寒待、川田弘道

*この作品は小ホール企画「シネマの冒険 闇と音楽」でも上映されます(伴奏つき)。

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The National Museum of Modern Art, Tokyo