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日豪交流年2006
オーストラリア映画祭

Australian Film Festival, 2006 Australia-Japan Year of Exchange
2006.10.3-10.29

2006年10月3日(火)~10月29日(日)

開催要領

主催:東京国立近代美術館フィルムセンター、オーストラリア・フィルム・コミッション
後援:豪日交流基金
協賛:シェブロン・オーストラリアPty Ltd
協力:文化庁、オーストラリア大使館、オーストラリア外務貿易省

開映後の入場はできません。
定員=310名 但し生演奏つき無声映画は300名(各回入替制)
発券=2階受付
料金=一般500円/高校・大学生・シニア300円/小・中学生100円
(生演奏付き上映:一般1,000円/高校・大学生・シニア800円/小・中学生600円)
/障害者(付添者は原則1名まで)は無料
・観覧券は当日・当該回にのみ有効です。
・発券・開場は開映の30分前から行い、定員に達し次第締切となります。
・学生、シニア(65歳以上)、障害者の方は、証明できるものをご提示ください。
・発券は各回1名につき1枚のみです。

日豪友好協力基本条約の署名30周年を記念する「日豪交流年2006」の本年、東京国立近代美術館フィルムセンターは、オーストラリア・フィルム・コミッションとの共同主催により、「オーストラリア映画祭」を開催します。フィルムセンターでは1980年の「オーストラリア映画の史的展望<1919~1956> 」以来、26年ぶりのオーストラリア映画の特集上映となります。24プログラム41作品を上映する本映画祭は、日本におけるオーストラリア映画の上映としては、過去最大級のものです。
 上映作品は、オーストラリア・フィルム・コミッションの助言により、フィルムセンターが選定しました。オーストラリア映画の歴史が明確にわかるよう、主に3つの時代から構成しています。

1.無声映画時代
キャンベラにある国立の映画音響保存機関ナショナル・フィルム&サウンド・アーカイヴ(NFSA)の全面協力を得て、オーストラリア無声映画の代表作を上映します。生演奏つきの上映となります。
2.「オーストラリアン・フィルム・ルネッサンス」の時代
戦後の停滞期を経て、ピーター・ウィアーやフィリップ・ノイスら新世代監督の登場で復興を果たした1970~80年代初頭の作品群を再見します。
3.1990年代から今日まで
ポスト・ルネッサンス期から今日の新世代までの秀作を選んでいます。

上記の時代構成に加え、作品選択にあたっては、以下のテーマが意識されています。
1.日豪両国の関係や歴史を背景にしたもの
2.多文化国家である現代オーストラリア社会を描くもの
3.アボリジニ表象とその変遷を知ることのできるもの
4.女性監督作品
5.アニメーション

 日本では未上映の作品、また上映されていても現在では見る機会の少ない作品を優先しています。また、開幕に際してはオーストラリア映画界の鬼才、ロルフ・ドゥ・ヒーア監督が来日、舞台挨拶を行う予定です。さらに、オーストラリア映画史の研究者による講演会を2回にわたって開催します。あわせてご期待ください。

■(監)=監督 (原)=原作 (脚)=脚本 (撮)=撮影 (美)=美術 (音)=音楽 (編)=編集 (録)=録音 (解)=解説 (出)=出演

■記載した上映分数は、当日のものと多少異なることがあります。

★ ジェン・アンダーソン&ザ・ラリキンズによる生演奏つき上映

* 柳下美恵氏によるピアノ生演奏つき上映

《伴奏者紹介》

●ジェン・アンダーソン&ザ・ラリキンズ
メルボルンを拠点に活躍する作曲家であり演奏家であるジェン・アンダーソンと、ダン・ワーナー、デイヴ・イーヴァンズの3人構成のバンド。ロック、フォーク、カントリーをとりいれたスタイルで『センチメンタル野郎』の世界観を生き生きと膨らませる演奏は、ポルデノーネ無声映画祭をはじめ国際的に高く評価されている。今回が初来日公演となる。

●柳下美恵(やなした・みえ)
無声映画伴奏者。武蔵野音楽大学器楽科(ピアノ専攻)卒業後、会社勤務を経て1995年、 映画生誕100年記念上映会でデビュー。以来全国各地で公演し300あまり のレパートリーを持つ。珠玉のサイレント映画15作品に作曲、演奏したCD「サ ウンド・オブ・サイレント」、紀伊国屋書店クリティカル・エディションシリーズDVD「裁かるるジャンヌ」「魔女」の音楽を担当。フィルムセンターでは「シネマの冒険 闇と音楽」シリーズ(1995-)や「小津安二郎の藝術」(2003-4)でピアノ伴奏した。


《来日ゲスト》

●ロルフ・ドゥ・ヒーア(映画監督)
オランダに生まれ、1959年に一家でオーストラリアに移住。1984年の『虎の尾』以来、コンスタントに映画を作り続け、カンヌ映画祭をはじめ、世界で高い評価を受けるロルフ・ドゥ・ヒーア監督が、本映画祭オープニングにあわせて来日します。

1 センチメンタル野郎★(110分・35mm・無声・白黒)
2 日本南極探検*(18分・35mm・無声・白黒)
ダグラス・モーソンのオーストラリア隊による南極探検*(68分・35mm・無声・白黒)
3 海からの戦利品*(12分・35mm・無声・白黒)
硬材の間で*(10分・35mm・無声・白黒)
ラッド一家の開墾生活*(74分・35mm・無声・白黒)
4 リヴィング・ホーソーン*(15分・35mm・無声・白黒)
子ヤギの賭けレース*(68分・35mm・無声・白黒)
5 ジェダ(90分・35mm・カラー)
夜の叫び(17分・35mm・カラー)
6 ホームズデール(50分・16mm・モノクロ)
バックロード(56分・16mm・カラー)
7 ピクニックatハンギング・ロック(107分・35mm・カラー・ディレクターズカット版)
8 悪魔の遊び場(99分・35mm・カラー)
9 少年と海(87分・35mm・カラー)
10 ニュースフロント(110分・35mm・カラー)
11 わが青春の輝き(99分・35mm・カラー)
12 モンキー・グリップ(102分・35mm・カラー)
13 証拠(86分・35mm・カラー)
14 バッド・ボーイ・バビー(113分・35mm・カラー)
15 バースデイ・ボーイ(9分・35mm・カラー)
息をとめて(7分・35mm・カラー)
エイダ(8分・35mm・カラー)
クラッカー・バッグ(14分・35mm・カラー)
おじさん(6分・16mm・カラー)
いとこ(4分・16mm・カラー)
兄(9分・16mm・カラー)
ハーヴィ・クランペット(23分・35mm・カラー)
16 雲の下で(90分・35mm・カラー)
17 ウォーキング・オン・ウォーター(90分・35mm・カラー)
18 アレキサンドラの企て(103分・35mm・カラー)
19 ジャパニーズ・ストーリー(106分・35mm・カラー)
ココダ前線(9分・35mm・白黒)
20 ヒューマン・タッチ(97分・35mm・カラー)
21 ジューボーイ(52分・35mm・カラー)
口ひげ(13分・35mm・カラー)
オレンジ(11分・35mm・カラー)
ジャーン・ジャーンズ(26分・35mm・カラー)
22 リトル・フィッシュ(114分・35mm・カラー・日本初公開)
23 ルック・ボース・ウェイズ(100分・35mm・カラー・日本初公開)
24 十艘のカヌー(90分・35mm・カラー・日本初公開)

会場:フィルムセンター小ホール(地下1階)

10月7日(土) 2:00pm (開場1:30pm)
クエンティン・ターナー(映画史家)
「オーストラリア固有のもの―ナショナル・シネマの始まりと終わり」
本講演会では、フィルムの断片のみ、あるいはスチル写真のみが現存する最も初期のオーストラリア映画についても、ビジュアル・プレゼンテーションを交えながら論じます。

10月14日(土)2:00pm (開場1:30pm)
エイドリアン・マーティン(映画史家)
「オーストラリア映画―広大な空間、そしてそれらをどうするべきか」
オーストラリアのみならずヨーロッパでも活躍する映画研究者・批評家である講師が、映像抜粋を交えながらオーストラリア映画の特色を語ります。

★来日ゲストは予定が変更になる場合があります。

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The National Museum of Modern Art, Tokyo