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大ホール

NFC所蔵外国映画選集
フランス古典映画への誘(いざな)い

Invitation to French Cinema Classics
From the National Film Center Collection
2006.6.6-7.2
作品詳細
1 6/6(火) 3:00pm 7/2(日) 1:00pm  
フランス前衛映画選集(計102分)

チューブ博士の狂気
LA FOLIE DU DOCTEUR TUBE
(14分・18fps・35mm・無声・白黒)

画面の歪曲効果をユーモラスに用いた巨匠アベル・ガンスの初期作品。奇想あふれるコメディながら、高級な芸術映画を志向したフィルム・ダール社の製作である。

’15(監)アベル・ガンス(撮)レオンス=アンリ・ビュレル(出)アルベール・デュードネ

ほほえむブーデ夫人
LA SOURIANTE MADAME BEUDET
(28分・24fps・35mm・無声・白黒)

女性監督デュラックが当時の戯曲を映画化した作品だが、心理描写に画面のデフォルメや高速度撮影などの技法が援用された。夫を演じるアルキリエールは、『ジゴマ』(1911年)の怪人ジゴマ役で知られる俳優。

’23(監)ジェルメーヌ・デュラック(原)ドゥニ・アミエル(原)(脚)アンドレ・オベイ(撮)アメデ・モラン(出)ジェルメーヌ・デルモズ、アレクサンドル・アルキリエール、マドレーヌ・ギティ

バレエ・メカニック
BALLET MÉCHANIQUE
(11分・24fps・35mm・無声・白黒)

キュビズム画家レジェによる純粋映画で、図形や機械、日用品、マネキン人形、階段を登る洗濯女などのイメージをリズミカルに重ねている。頻出する女性の顔のアップは、絵画のモデルとして著名なキキ。

’24(監)フェルナン・レジェ(撮)ダドリー・マーフィ

幕間
ENTR'ACTE
(19分・18fps・35mm・無声・白黒)

前衛芸術界の名士たちが出演したアヴァンギャルド映画の象徴的な一本で、チェスをしているのがマン・レイとデュシャン。飛び跳ねながら大砲を撃つ人々、バレリーナのように踊るヒゲ男など、脈絡を欠いた映像が自在に連なる。スウェーデンの即興バレエ「休演」の“幕間”に上映されたルネ・クレールの第2作。

’24(監)ルネ・クレール(脚)(美)(出)フランシス・ピカビア(撮)ジミー・ベルリエ(出)ジャン・ボルラン、マン・レイ、マルセル・デュシャン、インゲ・フリース、ジョルジュ・オーリック、エリック・サティ

純粋映画の五分間
CINQ MINUTES DE CINÉMA PUR
(5分・18fps・35mm・無声・白黒)

ルネ・クレールの実兄アンリ・ショメットによる純粋映画で、幾何学的な発想からガラス細工や木々などを捉えている。

’26(監)アンリ・ショメット

貝殻と僧侶
LA COQUILLE ET LE CLERGYMAN
(14分・24fps・35mm・無声・白黒)

デュラックが残したシュールレアリスム映画の代表作で、首を絞められた男の顔が左右にざっくり割れるショットが有名。ジェニカ・アタナシウは詩人アルトーの恋人として有名な女優で、『燈台守』にも出演している。

’27(監)ジェルメーヌ・デュラック(脚)アントナン・アルトー(撮)ジョルジュ・ペリナル(出)アレックス・アラン、ジェニカ・アタナシウ、リュシアン・バタイユ


LA TOUR
(11分・24fps・35mm・無声・白黒)

パリのエッフェル塔を縦横に捉えたルネ・クレール作品で、しばしば“レース編み”とも表現される美しい鉄骨組みを強調している。

’28(監)ルネ・クレール(撮)ジョルジュ・ペリナル、ニコラ・ルダコフ

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上映・展示カレンダー
The National Museum of Modern Art, Tokyo