東京国立近代美術館フィルムセンター
National Film Center
The National Museum of Modern Art, Tokyo

展覧会 映画遺産
-東京国立近代美術館フィルムセンター・コレクションより-
The Japanese Film Heritage
-From the Non-film Collection of the National Film Center-

2002年11月27日(水)オープン

東京国立近代美術館フィルムセンター展示室(7階)

料金:一般200(100)円/高校・大学生・シニア100(50)円/小・中学生無料

開室時間:午前10時30分-午後6時(入場は午後5時30分まで)

休室日:毎週月曜日および映画の休映日(当センターのチラシ、ホームページをご参照下さい)

2003年3月までの休映日
2002年12月26日(木)2003年 1月 6日(月)
2003年 1月20日(月) 1月27日(月)
2003年 3月31日(月) 4月 7日(月)

主催:東京国立近代美術館フィルムセンター

協力(五十音順):(協)日本映画撮影監督協会、(社)日本映画製作者連盟、(社)日本映画テレビ技術協会
(株)エコー、松竹(株)、大映(株)、東映(株)、東宝(株)、日活(株)、 虫プロダクション(株)


歴史的な装置、映画人の遺品、発掘された映画たち…
開設以来50年の間に収集された貴重なコレクションを一挙公開

「国立近代美術館」(現東京国立近代美術館)の設置に伴い、国立機関としては日本で唯一の映画部門「フィルム・ライブラリー」(現フィルムセンター)が誕生したのは、1952(昭和27)年のことでした。それからちょうど50年目にあたる今年、フィルムセンターでは新たに映画部門専用の展示室をオープンするとともに、その最初の企画「展覧会 映画遺産 ―東京国立近代美術館フィルムセンター・コレクションより―」を開催することとなりました。

映画の生誕から107年目を数え、映像の時代が第2世紀を迎えた現在、文化遺産あるいは歴史資料としての映画を散逸から守ることは、ますます大きな課題となりつつあります。開設以来、フィルムセンターが収集してきたフィルム素材も現在では30,000本近くを数えるに至っていますが、これらと並びコレクションの重要な位置を占めているのが20,000冊以上の映画図書や30,000冊の撮影台本、42,000枚のポスター、372,000枚のスチル写真、その他の映画関係資料です。

本展覧会は、半世紀の間にフィルムセンターが収集してきた膨大な映画資料の中から、映画人の遺品や初期の映画機械など、とくに公開の機会が限られていた珍しいコレクションを一堂に集めて展示するもので、同様の展示企画としては1970(昭和45)年開館当時のフィルムセンター常設展以来の規模となります。さらに本展では、これまでにフィルムセンターが行なってきた映画の発見・復元の成果を紹介しながら、日本の映画保存運動の軌跡を振り返ります。フィルムセンターが誇る貴重なコレクションの数々を、どうぞこの機会にご覧ください。

展示室のオープンを記念して、国内の著名なコレクションからも特別出品

2002年11月27日(水)~2003年2月23日(日)
「羅生門」扁額(宮川二郎氏所蔵)
「羅生門」(大映京都、1950年、黒澤明監督)の撮影に使われた小道具。ヴェネチア国際映画祭グランプリ受賞を記念して大映社長永田雅一より宮川一夫キャメラマンへ贈られたもの。

2002年11月27日(水)~2003年2月2日(日)
シネマトグラフ・リュミエール(川喜多記念映画文化財団所蔵)
リュミエール兄弟の発明になる最古の映画機械。川喜多かしこがアンリ・ラングロワ(シネマテーク・フランセーズ)より譲り受けたもので、日本に現存する数少ないオリジナルの一つ。

2003年2月4日(火)~3月30日(日)
和製プロジェクティング・キネトスコープ(早稲田大学坪内博士記念演劇博物館所蔵)
1901~02(明治34~35)年頃に高橋彌惣が作ったとされる現存する最古の和製映写機で、エジソンのプロジェクティング・キネトスコープをモデルにしている。活動弁士、駒田好洋の旧蔵資料。

2003年4月8日(火)~6月1日(日)
初期ゴーモン映写機(横田雅夫氏所蔵)
日本映画史のパイオニア、横田永之助が1900(明治33)年にフランスから持ち帰ったとされるゴーモン映写機の初期モデル。戦前の映画展覧会でも人気を集めた横田家伝来の家宝。

〒104-0031 東京都中央区京橋3-7-6
お問い合わせ: ハローダイヤル 03-5777-8600
東京国立近代美術館ホームページ http://www.momat.go.jp/

▼ 交通
営団地下鉄銀座線京橋駅下車、出口1から昭和通り方向へ徒歩1分
都営地下鉄浅草線宝町駅下車、出口A4から中央通り方向へ徒歩1分
営団地下鉄有楽町線銀座一丁目駅下車、出口7より徒歩5分
JR東京駅下車、八重洲南口より徒歩10分