25歳の時に事故で首から下の自由を完全に奪われた男が、自ら死を選ぶ決断をする。スペインで全篇を撮影したアメナバール監督の本作は、ラモン・サンペドロの手記の映画化で、28年間魂の解放を求め続けたラモンの心の旅路を描いた実話。前作『アザーズ』とは対照的に、死を願う者の視点から生の輝きを見つめた、重厚ながらも透明感にあふれる作品だ。主演のハビエル・バルデムの声と表情のみの演技が大きな感動を呼ぶ。


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