アンジェイ・ワイダ3本目の習作。陶器の制作を題材にした、正攻法の文化映画（記録映画）。撮影は『地下水道』など「ポーランド派」の傑作群で知られるリプマンが担当。

３人の少年のささいないたずらの結末を描く、ほのぼのとしたフィクション。撮影は『灰とダイヤモンド』のイェジー・ヴイチク。若き日のロマン・ポランスキが出演している。

シュールでグロテスクな感覚の作品。幾何学模様にテーブルが配置されたレストランで繰り広げられる、逃げるウェイターとそれを追いかける男の話。主演は、劇作家・小説家として知られるムロジェク。

老人が人形をつくっている。仕事を終えた老人が帰ったあとには、人形たちの世界がはじまる。

「雪解け時代」の、フランス映画のような自由な雰囲気が漂う作品。自家用車競争を題材にした異色作。

新聞紙が一面に吊るされた部屋に鏡がひとつ。そこに男と女がいる。スコリモフスキらしい、挑発的な作品。

電車のコンパートメントで繰り広げられるシンプルな密室劇。新聞を開くとそこには向かいに座っている男の写真。男はさりげなく立ち去ろうとするが…。

年金申請窓口での事務員と人々とのやりとりを記録したドキュメンタリー。事務員は問い続ける。「今までの人生で、あなたは何をしてきましたか？」。

マケドニア出身の監督が撮ったカンヌ国際映画祭短篇部門パルム・ドール受賞作。ワルシャワのゲットーで両手を挙げている少年の写真。その直後を想定したフィクション。

7歳の男の子トメクと女の子グーチャの小さな恋の物語。ケンジェジャフスカは女性らしい感性で子供の表情を引き出していく。彼女の最新作『僕がいない場所』（2005年）は、今秋日本公開予定。