海外のフィルムアーカイブ 韓国 第1回(全2回)

 

技術的な話題がしばらく続いているので、海外ではこのデジタル保存問題にどう対処しているの?というところを少し、俯瞰的に見てみましょう。

 

わたしたちの調査では、世界のフィルムアーカイブ活動を牽引する米国、英国、フランス、北欧諸国から、欧米以外の映画保存先進国オーストラリア、メキシコ、韓国、比較的大規模な国立フィルムアーカイブを擁する欧州の旧社会主義国など、最新技術に偏らず、歴史や制度の面も考慮しながら多角的に、デジタル映画の収集と保存、そして活用に関する実際の取り組み状況を見せてもらうため、多くの機関を訪問しました。

 

順を追って、各国の様子をお伝えしていこうとおもっていますが、まずは身近なところ、韓国の状況からご紹介します。

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