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  • 2018年2月9日(金)、10日(土)、16日(金)、17日(土)

NFCアーカイブセミナー

概要

 本セミナーでは、デジタルでの映画制作や上映が主流となった現在において、フィルム映画を適正に保存し映画文化を継承していくうえで必要な、公開当時のオリジナルの画や色彩、音の保存と復元について考察します。
 オリジナルの画と色彩については、「発掘された映画たち2018」で上映する阿部正直コレクションの17.5mmやコダカラーで撮影された作品の35mmブローアップ、『セーラー服と機関銃 完璧版』[再タイミング版]、小宮登美次郎コレクションからの『コルシカの兄弟』[デジタル復元版]、そして『浮草』[デジタル復元・DCP版]の試みを紹介します。短命映画規格となった17.5mmやコダカラーの特徴、作り手の意図を反映する色彩調整で重要なタイミング、可燃性染調色ポジからの色彩復元、作品公開当時の技術資料を参考に”小津のアグファ”を追求した色彩復元について、具体的に解説します。
 音の保存と復元の問題については、磁気トラックも含めた多チャンネルサウンドのデジタル復元について、Audio Mechanics社が手がけた多くの作品から具体的な事例をもとに、解説します。
 本セミナーでは、アーカイブの理念と活動を支える技術の問題を共有しながら情報・意見交換を深める場として、映画アーカイブに関心をお持ちの方や関係者、映画人ならびに技術者の皆さまのご参加をお待ちしています。

主  催:東京国立近代美術館フィルムセンター

開催日時:2018年2月9日(金)4:45pm [4:25pm開場]
           10日(土)3:00pm [2:40pm開場]
           16日(金)2:00pm [1:40pm開場]
           17日(土)3:00pm [2:40pm開場]

会場:小ホール
定員:各回150名(申込先着順)
参加費:無料(事前申込制

★全回事前申し込み制です。(メールのみ)
★2018年1月10日(水)より受付開始
お申し込みの詳細はこちらのページから。

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第1回 2018年2月9日(金)4:45pm~ [6:45pm終了予定]
テーマ:阿部正直コレクションの復元 ~コダカラーと17.5mmを中心に~

講師:柴田幹太(株式会社IMAGICAウェスト)、野原あかね(株式会社IMAGICAウェスト)、大傍正規(NFC)
モデレーター:三浦和己(NFC)

阿部正直コレクションに含まれる短命映画規格「17.5mmフィルム」と、初期カラーシステム「コダカラー」の復元について取り上げる。17.5mmフィルムにおいては、この特殊な形状のフィルムを扱うため、専用のムーブメント(フィルム複製時に、フィルムの位置決めと駆動を行う機構)を作製し、復元を行った。「コダカラー」は、撮影時と上映時に色フィルターを用いて色再現を行う加色式のカラーシステムであり、今回の復元では、当時のフィルターセッティングを再現するための様々な試行錯誤を行った。本セミナーではそれぞれの復元プロセスについて解説する。

*作品の上映はありません。作品は「発掘された映画たち2018」のプログラム6「個人映画特集1:阿部正直コレクション」でご覧ください。

 

第2回 2018年2月10日(土)3:00pm~ [5:00pm終了予定]
テーマ:『セーラー服と機関銃 完璧版』の再タイミング

講師:鈴木美康(NFC)、郷田真理子(株式会社IMAGICAウェスト、フィルムタイマー)、阿部悦明(株式会社IMAGICA、カラリスト)
モデレーター:大傍正規(NFC)

作品製作時の撮影監督とタイミング担当者が、現役のタイマーに技術的助言を行いながら、映画完成時に極めて近い色彩の再現を目指す「再タイミング版」プリントの作成。前回のセミナーで取り上げた『時をかける少女』[再タイミング版]に続く第二弾として、今回は『セーラー服と機関銃 完璧版』を取り上げ、カメラマン仙元誠三氏監修による再タイミング版作成のプロセスについて解説する。

*作品の上映はありません。作品は「発掘された映画たち2018」のプログラム10「カラー復元特集2:再タイミング『セーラー服と機関銃 完璧版』[再タイミング版]」でご覧ください。

 

第3回 2018年2月16日(金)2:00pm~ [4:00pm終了予定]
テーマ:多チャンネル音声の修復 ~米国における音声修復の最前線~

講師:宮野起(Audio Mechanics、Film Preservationist)
モデレーター:三浦和己(NFC)

音声修復における数々の業績で知られ、『羅生門』『幕末太陽傳』『浮草』『晩春』のデジタル復元など日本映画の修復も多く手がけているAudio Mechanics社の復元事例から、多チャンネルサウンドのデジタル復元について解説。具体的には、古い作品と新しい作品についてそれぞれ具体的な修復例を紹介しながら、同社のデータベースを例に保存対象または復元用素材となるステレオ音源の選択、履歴の記録などについて説明し、素材の選択と音抜きの重要性を解説する。

*作品の上映はありません。

 

第4回 2018年2月17日(土)3:00pm~ [5:00pm終了予定]
テーマ:色彩のデジタル・シミュレーション ~『浮草』『コルシカの兄弟』のデジタル復元~

講師:長谷川智弘(株式会社IMAGICA、カラーマネジメントアドバイザー)、三浦和己(NFC)
モデレーター:大傍正規(NFC)

作品公開当時の技術資料を参考にした色彩復元の取り組みについて解説する。『浮草』においては、「アグファカラーの色の再現性について」(映画技術82号、1958年)に掲載されているアグファカラーの特性を参考に色彩復元を行い、『コルシカの兄弟』では、『Le Film Vierge Pathé: manuel de développement et de tirage (パテ社の生フィルム―現像及び焼き付けの手引き)』(1926)に掲載されている、当時の染色・調色のレシピを参考に色彩復元を行っている。セミナーではそれぞれの復元プロセスについて解説する。

*作品の上映はありません。作品は「発掘された映画たち2018」のプログラム9「カラー復元特集1:染色/調色のデジタル・シミュレーション『コルシカの兄弟』[デジタル復元版]」、プログラム11「カラー復元特集3:小津のアグファカラー1『浮草』[デジタル復元・DCP版]」でご覧ください。

申込方法★2018年1月10日(水)より受付開始

メールにて下記①~④までの必要事項をご記入の上、「NFCアーカイブセミナー係」までお申し込みください。受付票をメールにて返信いたします。
締切は各実施日の3日前(必着)です。
各回、定員(150名)に達し次第、締め切ります。

記入事項

①希望日
②氏名
③ご所属
④メールアドレス

Eメール:NFCアーカイブセミナー係
archiveseminar[at]momat.go.jp
※送信時に[at]を@に変えてください。

★当日の会場への入場は先着順です。受付・開場は各回20分前から行います。プリントアウトをした受付メールをご提示(もしくは携帯画面をご提示)の上、参加券とお引換ください。参加券は当日・当該回のみ有効です。

★お申し込みの際にいただきます個人情報は、本事業の目的のみに利用することとし、第三者への提供は行いません。

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作者 山村浩二
(ロゴ:作者 鈴木一誌)