Art東京国立近代美術館
Craft&Design東京国立近代美術館工芸館
MOMAT TOP
Screening 上映・企画情報
大ホール

フィルムセンター開館40周年記念①
発掘された映画たち2010

The 40th Anniversary of National Film Center Part 1
Cinema: Lost and Found 2010
2010.5.11-5.27
作品詳細
B-2 5/15(土) 4:00pm 5/19(水) 3:00pm  
京都文化のアーカイブ・コンテナとしてのフィルム
(計64分)


尾上松之助 葬儀
(22分・16fps・16mm・白黒・無声)

1926年9月11日、51歳で生涯を終えた我が国最古の映画スター・尾上松之助の葬儀実況。松之助の一人息子である中村房吉氏から1977年に寄贈を受けた。葬儀は同16日に日活社葬として営まれ、約20万人と言われる見送りの人出を、騎馬警官が出動して整理にあたる様子も記録されている。大将軍撮影所を会場とする焼香には衣笠貞之助、伊藤大輔、阪東妻三郎らの姿も見られる。

'26(日活大将軍)

マキノ省三葬儀の実況
(24分・16fps・16mm・白黒・無声)

1929年7月25日、52歳で死去した“日本映画の父”マキノ省三の葬儀実況。8月1日に池永三治(浩久)を葬儀委員長とする告別式が行われ、愛弟子達にかつがれた遺骨は千本座前から一条通りの旧法華堂撮影所、大将軍撮影所の傍らを過ぎ、式場であるマキノ御室撮影所に入った。当時の西陣・千本通の実景や、マキノ映画人達が参列する姿などを記録した貴重な映像となっている。

'29(マキノ御室)

祇園祭山鉾巡行記録映像
(5分・16fps・35mm・白黒・無声)

昨年、ユネスコの世界無形文化遺産にも登録された祇園祭の記録映像。1930年、1937年に個人がパテベビー(9.5mm)で撮影したフィルムをもとに、2009年に35mmプリントを作成。当時の巡行ルート、懸装品という静的な情報をはじめ、曳き方、囃子方の所作、表情だけでなく、沿道の観客の表情や風俗など、80年前の巡行行事は現在とはかなり印象が異なる。

'30/'37

疏水 流れに沿って
(13分・18fps・16mm・白黒・無声)

大津−京都の疎水の開削計画は、1885(明治18)年着工、1890年4月に竣工した。わが国初の水力発電はわが国初の市街電車を走らせるなど、京都の産業の近代化に寄与した。8mmフィルムの草分け時代に撮影された本作は、琵琶湖の水が京都の町に向かって疏水を流れていく様子をカメラで追いながら疏水の多面的な役割を詩情豊かに描く。1976年に京都府が能勢克男氏から16mmフィルムで寄贈を受けた。

'34(CINE Front KIOTO)(監)能勢克男

5月15日(土)7:00pmの回は途中に森脇清隆氏(京都府京都文化博物館主任学芸員)の解説を挟みながらの上映となります(解説約30分)。

■(監)=監督・演出 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (構)=構成 (撮)=撮影 (美)=美術・舞台装置 (編)=編集 (音)=音楽 (出)=出演 (解)=解説・ナレーション
■スタッフ、キャストの人名は原則として公開当時の表記を記載しています。
■特集には不完全なプリントが含まれていることがあります。
■記載した上映分数は、当日のものと多少異なることがあります。
■各プログラム中の上映順序は変更になる場合があります。

Calendar 上映・展示カレンダー
上映・展示カレンダー
The National Museum of Modern Art, Tokyo