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発掘された映画たち2008

Cinema: Lost and Found 2008
2008.4.24-5.15
2008.5.23-6.1
作品詳細
25 5/3(土) 1:00pm 5/28(水) 7:00pm  
戦前記録映画選集
(計103分)

西比利亜派遣軍之情况
(14分・16fps・35mm・無声・染色・不完全)

1920年末から1921年2月にかけて、徳島県の材木商・野々村浅太郎が、在郷軍人会が集めた慰問袋を携えてシベリアの派遣第11師団を慰問した際の記録映画。撮影の澤田順介は1916年の大阪に設立された「サワタ映画」の社長。本作品は1921年3月に徳島市の映画館で出征軍人の家族等のために上映された記録が残っている(素材提供:プラネット映画資料図書館)。

'21(サワタ映画)(撮)澤田順介

皇太子殿下御歸朝 第一巻
(4分・18fps・35mm・無声・白黒・不完全)

1921年9月3日、約半年のヨーロッパ外遊を終えた皇太子殿下(後の昭和天皇)が横浜港から東京駅を経て帰還する風景を撮影した記録映画。

'21(推薦映画協会)(監)今井兼寛、牧野虎次、星野辰男(撮)花房種太

山縣公爵國葬實况
(6分・16fps・35mm・無声・白黒)

1922年2月9日に執り行われた、第3代と第9代の内閣総理大臣・山縣有朋の国葬を記録した作品。葬列の様子や日比谷公園の式塲の風景が映し出されている。

'22(日活)

東京築地本願寺再建起工式
(13分・20fps・35mm・無声・白黒)

1931年10月21日に挙行された東京築地本願寺の起工式の記録映画。

'31

早稻田大學創立五十周年記念式典
(13分・20fps・35mm・無声・白黒)

1932年10月17日から20日までの記念式典の様子を記録した作品。創立者の大隈重信と第3代総長・髙田早苗の銅像除幕式をはじめ、招魂祭、大隈講堂における記念式、戸塚運動場で開催された祝賀式、提灯行列の準備などの様子が映し出されている。

'32

三社祭
(5分・20fps・35mm・無声・白黒)

東京・浅草神社の三社祭の記録映像。タイトルやエンドマークなどもなく、映像内容から関係者の記録用に撮影されたと推測される。画面中に、映画配給会社「モリモト映画配給社」(当時の住所:浅草区田原町2-27)の看板が見えるのも浅草らしい。

'32頃

帝都の防空
(23分・18fps・35mm・無声・白黒)

帝都を護るためには平素から敵機の襲撃に備えて防空訓練をしなければらない、という趣旨の教育映画で、神田区防護団六分団の訓練の模様が記録されている(素材提供:角田実氏)。

'33-34年頃(櫻映画製作所)

東郷元帥 國葬の實况
(9分・20fps・35mm・無声・白黒)

1934年6月5日に挙行された日露戦争の英雄・東郷平八郎の国葬を記録した映像。きわめて状態の良い可燃性プリントを不燃化した(素材提供:川喜多記念映画文化財団)。

'34

山階宮御所藏映画 
(10分・24fps・35mm・無声・白黒)

海軍航空隊に所属して「空の宮様」とも呼ばれた山階宮武彦王(1898-1987)が、アブロ機やF5号飛行艇や繋留気球に搭乗される模様を記録した作品。横浜シネマ商会の創業者・佐伯永輔はカメラの趣味を通じて武彦王と親しくなり、当時撮影許可が下りなかった海軍航空隊の様子を撮影することができたという(素材提供:学習院大学史料館、勧修寺)。

'23(ヘンリー映画製作所=横浜シネマ商会)(撮)吉田英男、中村次郎、相原隆昌

政友会総裁 田中義一氏演説
(6分・21fps・35mm・白黒)

立憲政友会の総裁で第26代内閣総理大臣だった田中義一の政策演説を収録したトーキー作品で、録音方式は皆川芳造が手がけたフィルム式の「ミナトーキー」。萩博物館より借用したプリントから複製。

'28(昭和キネマ)

■(監)=監督・演出 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (構)=構成 (画)=作画 (撮)=撮影 (美)=美術・舞台設計 (音)=音楽 (出)=出演
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