東京国立近代美術館 フィルムセンター

NFCカレンダー

2000年4月-5月号

大ホール(2階)

特別追悼特集

偉大なる“K”(1):小林正樹

Homage to Three Great "K"s - Part 1: Masaki Kobayashi

4月4日(火)- 5月20日(土)
料金=一般410円/学生250円/小人180円

 “背が高くもの静かでいつも帽子を被っている小林正樹監督。 彼は自分の好き嫌いについていささかも意を曲げることがない。 好きなのは、敬愛する師、木下惠介、西側世界では自らにふさわしい十全な評価をしてくれた国 カナダ、そして古美術。嫌いなのは、仕事を急ぐこと(彼は「怪談」[1964年]の時のように、 日に3カット以下の撮影を理想とする)、そしてテレビというもの。”

 “細部にわたる完全主義や自分の望む題材だけを仕事にしようとする強い意思ゆえに、 さらにデビューが遅かったこともあって、小林の作品は同時代の監督たちに比べて驚くほど少ない。 彼は自作のうちで特定のどれかが好きであることを認めようとはせず、 「みんな自分の子供たちのようだ」と言ってゆずらない。 一方で、自らの作品歴にひとつの方向性があることは認め、 「社会に対して発言するような映画の作家になりたいと常に考えてきた」と語る。”

 “ただし、小林作品には、そうした社会への発言という側面とは別に、 ある一貫した美学的な傾向をも見て取ることができる。 彼が美術を愛しその歴史に造詣の深いことは、映画を輝かせる彼流の方法論をみれば明らかだ。”

 “音と映像と動きを配剤し統合する純粋に映画的な領域にあって、 小林が作品を通して探究していること ―そこには未来の芸術史家が研究の対象とするであろうことが少なくない。”

―オーディ・ボック著「日本の映画監督」より

展示室(7階)

平成10-11年度 東京国立近代美術館新収蔵作品展

From New Acquisition to the Museum Collection 1998 - 1999

4月4日(火)-5月20日(土)
料金=一般100円(50円)/学生40円(20円)/小人20円(10円)
*( )内は20名以上の団体料金

●4月-5月の休館日:
日曜日・月曜日及び企画前後の一週間

大ホール

定員=310名(各回入替制)
発券=2階受付
・観覧券は当日・当該回にのみ有効です。
・発券・開場は開映の45分前から行い、定員に達し次第締切となります。
・開映後の入場はできません。

展示室

開室=休館日、休室日以外の火曜日-土曜日
   (午前10時30分-午後6時/入場は5時30分まで)
発劵=7階受付

図書室(4階)
開室 =休館日、休映日、祝日、臨時休室日(5月2日[火])以外の火曜日-金曜日
   (午前10時30分-午後6時/入室は5時30分まで)

展示室

平成10-11年度 東京国立近代美術館新収蔵作品展

From New Acquisition to the Museum Collection 1998 - 1999

4月4日(火)-5月20日(土)

平成10年度、11年度に新収蔵された美術作品のうち、未展示作品を中心に、約70点を展示します。 出品作品は、今村紫紅《時宗》(1908年)、青木繁《運命》(1904年)、松本竣介《Y市の橋》(1943年)、 ホアン・グリス《円卓》(1921年)、恩地孝四郎《巌の内》(1939年)等の、明治から現代までの日本画、 洋画、素描、版画、彫刻。日本画については一部展示替を行います。 (前期:4月4日-22日;後期:4月25日 - 5月20日)


2階受付では、「NFCニューズレター」(隔月刊)を販売しています。 これは、フィルムセンターのさまざまな催し物や事業の情報、 上映番組の解説、予告等はもちろんのこと、 世界のフィルム・アーカイヴやシネマテークの紹介、 映画史研究の先端的成果の発表などを掲載する機関誌です。 どうぞご利用下さい。


東京国立近代美術館フィルムセンターは、 国際フィルム・アーカイヴ連盟(FIAF)の正会員です。 FIAFは文化遺産として、また、歴史資料としての映画フィルムを、 破壊・散逸から救済し保存しようとする世界の諸機関を結びつけている国際団体です。


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